出版社内容情報
母が皇族殺しの大罪を犯し、自身も母に斬りつけられ、心身に深い傷を負った皇子・高秀麒。そんな彼に皇太子妃候補・念玉兎が花嫁に志願してきた。実は密かに携わっていた刊行の仕事を続けたいためで!?
内容説明
幼い頃、母が皇族殺しという大罪を犯し、自身も母に斬りつけられたため、心身に深い傷を負った高秀麒は、崇成帝の皇子でありながら“ごくつぶしの六皇子”として日陰を生きてきた。そんな秀麒のもとに、皇太子の花嫁候補・念玉兎が花嫁になりたいと名乗り出てきた。秀麒に一目惚れしたというのが表向きの理由だったが、本当の理由は密かに関わっていた本の刊行の仕事を続けたかったためで!?この上なく本を愛する出版姫×人知れず物語を綴るごくつぶし皇子。中華後宮ミステリー!
著者等紹介
はるおかりの[ハルオカリノ]
熊本県出身。『三千寵愛在一身』で、2010年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
66
後宮シリーズ第7弾。今までの中でもかなり好きかも!!からかい甲斐のある捻くれヒーロー秀麒、明るくて真っ直ぐに想いをぶつけるヒロイン、2人をいじりまくる側近たちwコミカルで声に出して笑ってしまうところもあり、最後以外は比較的和やかで、愛を育んでいく様がいい。恋以外は容赦ない後宮事情が垣間見えるけど…やっぱり皇帝以外のカップルが1番幸せになっていそうw黒幕判明の時は「え!!」と言ってしまいました。前巻レビューで気になっていた四欲の外伝、読んでおいて良かった…じゃなきゃ意味が分からない描写があったので。2020/04/09
kagetrasama-aoi(葵・橘)
34
「後宮シリーズ」第七巻。「後宮刷華伝」前作から十三年後のお話。母親(栄玉環)から刺されて、それに寄って起こった出来事により、深く傷付いている崇成帝の第六皇子(高秀麒)が主人公です。彼の体と心の痛みをどうやって嫁いだ “念玉兎” が癒すのかが読みどころです。念氏と言えば、伯母の “念碧麗” のその後の様子が少しだけ語られています。李緋燕と仲良しだった崇成帝のお妃です。甘甘の話一辺倒ではないんですね。染々しました。今巻のテーマは印刷と出版です。テーマと内容がとても合っていて、凄く面白く読みました。2024/01/26
よっち
34
母が皇族殺しという大罪を犯し、自身も母に斬りつけられ心身に深い傷を負った高秀麒。ごくつぶしの六皇子として日陰を生きてきた彼のもとに皇太子の花嫁候補・念玉兎が嫁ぐことになる第七弾。本の刊行を続けたいがために秀麒に一目惚れしたと偽って皇太子妃候補を逃れ、彼のもとに元に嫁いできた玉兎。裏があるのではと疑い玉兎の本音を知ってしまう秀麒。最初が最初だけに変わってゆく想いになかなか素直に向き合えない展開でしたけど、二人の関係がようやく好転するようになってホッとした分、悲劇がもたらした顛末には切ない気持ちになりました。2017/10/19
ぐっち
24
2人で和気あいあいと本を作り上げる2人に、今回はハッピーなまま行くのかな、と思ったらやっぱそんなことはなかった。真相が結構つらかったけど、2人は幸せそうなのよかった。2017/10/11
いぼいのしし
23
シリーズ7。おもしろかった。どちらかというとヒロインが卑屈気味なヒーローを引張っている感じ。相変わらず、すんなりハッピーエンドとはいかない。闇が深いなぁ。2020/08/22