出版社内容情報
織田潰しに奔走する景虎。一方、景虎の命で直江は美奈子と阿蘇を目指す。景虎に惹かれる者同士、共感めいた想いも抱くが複雑な気持ちは変わらない。逃避行を続ける二人は、次第に織田方に追い詰められ……。
内容説明
ぼろぼろの肉体と“力”の暴走―景虎は不安を抱えながらも、織田がらみの疑獄事件を調べる記者・滝田らの協力もあり、徹底抗戦を貫いていた。一方、景虎に「美奈子を守れ」と命じられた直江は、彼女とともに息が詰まるばかりの逃避行を続け、ようやく阿蘇へ落ち着いた。束の間の平穏だが、自由も安らぎもなく、直江は不毛な自問自答をくり返す。そんな中、意外な相手が美奈子を狙う―。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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punto
8
直江さんかなり好きだったし,読んだ後も理由があるのは分かるんだけど,でもこれはひどい.苦しかったのもよく分かるけれども.景虎が結局分かってなかったってことなんじゃないかと思ってしまいました.三者三様,いろいろあって,結局地獄でしたね....作者も書くのがつらかっただろうなと思ったら,あとがきにもそう書いてありました.最後まで付き合うつもりですが,痛ましかったです.2019/07/12
さとみん
8
ここまで付き合ったら最後まで見届けねばという義務感はあるものの、読み始めるまでの心の準備にかかった時間は過去最長。阿蘇が舞台だ!と懐かしむ余裕などなく、、、そしてついにあれが来てしまった。。。あと一冊、頑張ろう。2017/08/16
E
8
残すところあと一冊、の文が感慨深い。直江ー! 美奈子の凌辱シーンにうわぁ~…となった。景虎様は美奈子とは体の関係はなかったんじゃないかなーと。ただ寄り添って言葉を交わすだけで安心できた、みたいな。肺が悪いのによく月山に登ったなあと思いました。自分も中学の時学校行事で登ったけどしんどくて二度と山登りはするまいと思ったのに(笑)鉄二の額のってあれですか?魔王の種… 今回もしんどい展開でしたが、次も精神的にクる内容なんだろうね。今から体力つけておこう…2017/08/06
しるるん
6
ああ、とうとう直江が美奈子に……。これを書かずにミラージュ本編は始まらないので仕方ないのだけど、臨場感満載で読んでるこっちまで手に汗握ることに。そして次で本当に本当の完結。読みたいようなよみたくないような。2018/08/02
Sac
3
ああ、もう、どうしよう。2017/08/02