出版社内容情報
吐蕃に戻った翠蘭は、ソンツェン・ガムポの看護をしながらリジムの葬儀やラセルの即位式の準備に奔走する。数々の試練を乗り越え、吐蕃の新しい未来に向けて動き出した翠蘭は…!? 感動の完結巻!!
内容説明
ネパールでの事件を無事解決し、吐蕃に戻った翠蘭は、懐かしい人たちとの再会を果たす。娘のイェルカは5歳になり、ラセルの婚約者のティマルーも城での生活を始めていた。病と戦うソンツェン・ガムポ、吐蕃軍の再編を目論むガル。そして朱嬰からは嬉しい知らせが…!?新たな未来に向けて走り出した翠蘭のゆく先は―。9年間にわたって読者を魅了しつづけた大河歴史ロマン、堂々の完結!!
著者等紹介
毛利志生子[モウリシウコ]
龍谷大学文学部卒業後、生花の専門学校、トリマー専門学校を卒業。『カナリア・ファイル~金蚕蠱~』で’97年度ロマン大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆん@
30
ラセルがすごく優しく賢くに育っていて、まず一安心。翠蘭がやっぱり自分で動いて危ない目にあって、でもおかげで懐かしい人にも夢の中で再開できたし、リジムの葬儀やラセルの即位も無事終えて、良い最終巻でした。終わってしまうのがさびしいような・・また外伝やその後でも読めたら嬉しいです。 2014/01/14
波璃子
17
約9年続いた歴史ロマンの最終巻。実在した人物がモデルで、唐からチベットに嫁いだ主人公が悲しみを乗り越えて国を、大切な人を守るために奔走する、読みごたえのある作品だった。登場人物一人ひとりがとても愛おしい。老若男女たくさんの人に読まれて欲しいと思う。先生お疲れ様でした。感動しました。2016/04/03
明野 立佳
14
終わっちゃった~。コバルトというレーベルで、史実に基づいた話は…と思ったけれど続いて完結して。途中、主人公は?と思った辺りで読めないかな…と感じたけど、最後はグッと面白かった。付き合えて良かった。強い女性は素晴らしいな。2013/12/03
ファンタジスタ
14
初めて買った少女小説は『風の王国』でした。この本を読んでチベットに興味を持つことができたし、翠蘭の色々な問題に勇敢に立ち向かう姿に元気づけられもしました。終わるのは寂しいですが、この物語に出会えたことに感謝したいです。いつか翠蘭とリジムがまた同じ世界で笑いあえる日がくることを願います。2013/09/05
しるるん
12
風の王国完結!前半にヒーローが死んで、このまま続けるの?と不安だったけどむしろ恋愛要素がない方が面白かった( 笑 ) ただ場所が変わるたびに登場人物も変わるので名前が覚えられないし、いきなり過去の人物が出てきても誰だか思い出せなくて面白さが半減してしまったのが残念。2017/11/16