内容説明
『一生に一度の、ぼくのただひとりの恋人だ』妃になって欲しいと、次郎君からはっきりと求婚された宮子。藤壷の中宮が倒れるという不慮の事態に後宮中が騒然とする中、宮子は考えていた。次郎君がどれほど真剣に自分を想ってくれているか。そして、重大な秘密を抱える自分の存在が、彼にとってどれほど危険かを。後宮から―彼の側から離れることが、自分にできる唯一の選択ではないかと。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
11月7日東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葵@晴読雨読
14
次朗君と宮子はどうなる?気になります!2015/06/12
さぁちぃ(積読本消化中…)
8
前の終わりがあれだってので気になって読んだら、切ない!!両想いなのに結ばれないとか、でも最終回に向けて一歩前進って感じ。今回の次郎君は、今までで一番押してたな、前回のヘタレはどこにいった(笑)てか次郎君って14か15じゃなかったっけ?凄いな。全体的に重い話しなんだけど、文殊丸が出てくるとほのぼのする、癒しです。宮子の決断がこれでいいのかは謎だけど、ちゃんと次郎君とは向き合って欲しいな。あとは読み切りを先に読んだ方が、本編分かりやすかったかも。2012/08/05
百合
6
うわーーん!せつないーー!何とかしてーーーー!(ノ_<。)2010/09/14
deltazulu
6
東宮の言葉攻めが何と……。暴走気味な東宮はさておき、愚かかもしれないと思うこともあるけれど、苦しく、それでいて幸せだという恋模様は、見ているだけでキュンとなる。ちょっと重いお話しだったので、有子姫の恋は嬉しく思いました。罪悪感を無くす為と言われたらアレだけど、何とか叶って欲しい。いったんは引いた宮子がここからどうするのか、東宮はどうするのか気になるところ。2010/08/01
kmori299
3
この巻は宮子がとても良い。すべてお見通しなのではと思わせる馨子も良いし、真幸もいい。いまひとつ次郎君の良さがわからないんだけど・・2023/01/26