内容説明
『貴女と、乳姉妹の秘密を知っている―。』差出人のわからない脅迫文を受け取り、動揺を隠せない宮子。身代わりの秘密がばれたのではないかと気が気ではない。その上、美貌と才気でまたたく間に次郎君と仲良くなってしまった大姫を前に、なすすべもない…。複雑な胸の内を抱える宮子だが、次郎君に対し、ついにある決断をすることに…?お騒がせ乳姉妹の身代わり絵巻、またもや大波乱。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
11月7日東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
27
いきなりBL描写から始まるのがなんとも…。前巻の終わりの扇を使った脅迫文の謎はなるほどねえと思わすものだった。篝と那智王、東宮と蛍の宮の兄弟関係もいい。今回の騒動では「蛍の宮の方がいいのでは?」と読者に思わせる作者の腕。東宮には大姫、宮子には蛍の宮という組み合わせを見せて主人公カップルの気持ちを強調させるという分かりやすさも好きだ。2025/07/27
葵@晴読雨読
13
物語りの引っ張りかたが上手!2015/06/05
さぁちぃ(積読本消化中…)
12
読んだと思ってたのに読んでなかった(笑)前巻読んでから間があるので、軽く読み直してから読んだけど。最後の宮子の決断が切なすぎる、蛍の宮は変わらずかっこいいし!!次郎君は少しヘタレ?なのかな?。大姫編完結で次はどんな展開になるのか、続き早く読もう。2012/08/04
桃水
6
謎解きが実に鮮やかで爽快でした。 それにしても鞭編というには次郎君が表紙からもう構い過ぎです(笑)2010/04/07
月華
5
2010年4月発行。大姫編完結。なかなか痛い真相が待っていました。那智王の趣味が前触れなく書かれていて、ちょっとびっくりしました。彼は意外とロマンチストな人だと思いました。イラストが前半しかなくて、ちょっとさみしかったです。今更ですが、女性陣がかなり強いお話だと思いました。一番守られているお姫様は主人公では、と思います。全体的な雰囲気が「一生に一度の恋」みたいな感じがします。作者の趣味なのかな。2014/03/24