内容説明
破天荒な馨子と、お人好しの宮子。二人の平和な生活が一変してから二カ月。身代わりの姫君として、宮子は厳しい姫君教育に毎日悲鳴をあげていた。そんな折、「桐壷の更衣」と面会することになった宮子たち。しかし、訪れた邸は謎に満ちていた…。庭で拾った亀や絶世の美女、聡明すぎる不遇の皇子…すべての駒がそろったとき、とんでもない真実が見えてきた!見習い姫君、大ピンチ。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
11月7日東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
24
平安時代の政権を掌握するための権謀術数、現代視点で見るとめんどくさい恋愛に目を瞑れば(←そこが少女小説の肝なんだから瞑っちゃいかんよ・・・)時が経ったのに腐乱しなかった切断された手首や雪に残った奇妙な足跡の謎、誘拐事件や宝探しなどミステリー要素は満載です。事情を知らずに振り回される安倍家の某家である中年陰陽師が哀れ(笑)家系図を覚えるのが苦手だったので高校時代の山川の日本史の教科書が手元にあったらもっと面白いだろうに・・・・orz本当に使う蛍の宮がいい人過ぎて素敵です。2012/04/23
葵@晴読雨読
19
宮子の元で次から次へと事件がおこる。ミステリー色が強い。馨子も何気に好きです。2015/05/20
kohaku
13
冷泉院で次々起こる事件と深まる謎、謎解きが面白く最後まで目が離せなかった。最後の展開には手に汗握る。また、新たに蛍の宮が登場。家族思いでクールな彼が格好いい。そして次郎君とのわだかまりが解消し兄弟仲良くなったこと嬉しい。しかしその分真幸の影が薄くなっているのが不憫。2011/10/21
凍矢
6
いきなりの2巻から読み始めました。理由は1巻のみなかったから。それでも時間をかけて読了しました。内容は、複雑でしたが、マイペースで読むとなかなかに面白い作品です。主人公と、東宮との関係が気になります。2018/11/09
サバ缶
5
面白かった! 次の巻が近所の本屋に無いので><通販を頼んだ。来るまで待ち遠しい。2011/12/08