内容説明
春の長安。剣術に長けた少女・琳琅は、一家再興を誓い、双子の弟と共に上京したばかり。ある夜、傷を負った黒衣の男・魏有を助けた事をきっかけに、琳琅は彼の仕事を手伝いはじめる。そして、ある少女の警護を依頼されるが、彼女は一家が没落する原因をつくった金貸しの娘・春蓉だった…。複雑な思いで依頼を受ける琳琅だが、魏有を慕う春蓉の姿に心がざわめき…。中華アクションロマン。
著者等紹介
岡篠名桜[オカシノナオ]
大阪府生まれ大阪府育ち。『空ノ巣』で、2005年度ノベル大賞・読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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七月せら
17
〈再読〉[1巻]色彩と喧騒に溢れた長安の街並みが目に浮かぶ中華ファンタジー。以前シリーズ途中まで読んだはずで、内容はほとんど忘れていましたが、読んでいるうちにぼんやり思い出してきたような。恋をした琳琅の胸の内、その波打つ思いに心がぎゅっと熱くなりました。自ら剣を取り、負けん気が強く、いつも真っ直ぐであろうとする彼女はとても気持ちが良い。双子の弟・子朝も、彼は彼である意味とても真っ直ぐ。いい姉弟です。気になる琳琅と有の今後は、さてどうなることやら。2017/06/19
ミド
5
最初は微妙と感じた登場人物もだんだんとキャラが立っていていいんじゃないと思えてきた。「戦闘服は華やかに」という琳琅の方針は良い。キラキラしたお姫様の恋愛話ではないけれどおもしろかった。(この頃はコバルトから離れていたんだよなあ)既刊の数もあるので続きが楽しみ。2018/08/09
凪子
4
中華ファンタジー(後にファンタジー要素はなくなる)。双子の姉弟。苦労性で剣の達人な姉と、自由でストーカー気質で病弱な弟。白牡丹をくれた訳あり謎の美青年。可憐で我が儘な令嬢。美しく装い舞うように戦う琳琅がかっこいい。2017/06/27
梅みかん
3
姉弟の上は苦労性、下は自分に忠実。そんな登場人物たちの話。楽しい要素がたくさん詰まっていて、これから面白くなりそう。2015/09/16
竜王五代の人
2
とりあえず、登場人物紹介編といったところ。いまのところすらすらと読めるといったところだが、これが岡篠先生の初著書なので、とりあえずもう少し続刊を読んでみることとする。ただ、いらん知識身に着けた目からすると、字(あざな)があってもいいんじゃないかと思う。安史の乱もとうに過ぎた晩唐期とあって時代背景が暗くなりそうなところがちと怖い。詩人白楽天がこのころの人か。2022/09/09
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