内容説明
半年ぶりにキュリアの港に帰ってきたショウナァ。早速訪ねた馴染みの酒場『雄鶏と北風亭』で、自らを傭兵と称する薄汚いガキと出会った。一見ひ弱に見える少年の目の色が変わったのは、ショウナァの愛剣『餓狼』を見た時。その目に宿るのはギラギラした渇望、そして餓え。それは、のちに『暁』と呼ばれる彼とショウナァとが初めて向き合った瞬間だった。表題作ほか短篇『儀式』も同時収録。
著者等紹介
金蓮花[キンレンカ]
3月20日、東京生まれ東京育ちの在日朝鮮人三世。朝鮮大学師範教育学部美術科卒業。1994年5月『銀葉亭茶話』で第23回コバルト・ノベル大賞受賞
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