内容説明
主人公・狐のルナールは盗み、だまし、快楽を求め、王権に反逆する―。中世の大“ベストセラー”に反映される民衆の姿と、物語の発生、享受、変遷の過程を鮮やかに描く。
目次
第1章 ルナールの冒険―『狐物語』の誕生(狐のルナール;『狐物語』の作者)
第2章 ルナールの悪だくみ―『狐物語』の起源(「ルナールと魚屋」;『狐物語』の源泉)
第3章 ルナールの裁判―『狐物語』の発展(「ルナールの裁判」;ゲーテの『ライネケ・フックス』)
第4章 ルナールの変貌―『狐物語』の再編(技篇のサイクル化;外国への伝播)
第5章 ルナールとその時代―『狐物語』のリアリズム(農民と領主;いろいろな職業;パロディーと風刺)
第6章 ルナールと写本―『狐物語』の記録(羊皮紙と紙;大学と書籍商)
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