内容説明
裏社会に厳然たる力を持つ由井兄弟に見込まれた少年・要。ある孤島に連れられた彼は、島に一軒だけ建つ屋敷で合流したヒフミとフィオナという仲間とともに、二十三人の使用人の中に潜んだ“試験官”の襲撃をかわしつつ島での生活を送るという、あまりにも苛酷な護身訓練に臨むことになる。由井兄弟のやり方に反発する要は、誰をも死なすことなく、自らも生きて島を出る決意を固めるが―。
著者等紹介
石川宏宇[イシカワヒロオ]
8月3日生まれ。東京在住。女子美術大学卒。『サドル』で2000年度コバルト・ノベル大賞佳作受賞
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