内容説明
名もなき戦死者たちを弔うべく、カイとテンは三河と尾張の国境に留まっていた。ある日、間者と間違われたカイは囚われの身となった。連れていかれた先は、駿河の巨星・今川義元の陣。だがそれが、青年兵・松平元康との思わぬ再会を果たすこととなった。時は戦国、元康が少年期を共に過ごした信長の首根っこを押さえつけようとする義元との間で、戦の火蓋がいま切って落とされようとしていた。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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感想・レビュー
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翔(かける)
29
第11巻。数年後の信長と元康(竹千代)に再会したカイ。信長は相変わらずですが、元康はなんだか鼻につく青年になってしまったなぁ…。あの家康になるんだから、仕方がないとはいえ。今川義元の死が呪いだったことを皮きりに、土御門と勘解由小路の因縁呪いバトルが勃発。血筋というのが大切なこの時代。伴天連も絡んできて、より一層複雑になっていきます。摩多羅の剣と草薙剣の違いは、当時は読み飛ばしてしまった箇所。ふむふむそういうことなのかと読みつつ、メモしていかないと忘れそう。信長と蝶については別冊を読み直したい。2018/09/02
咲穗
9
三河と尾張の境を旅していたテンとカイが再会したのは、元・竹千代君だった。 攫われた嫡男を取り戻してほしいという彼が犯人として名を挙げたのはこれも因縁深い名で… 平安編、とつながりのあるエピソードでした。 竹千代君、かなり強かに育ってますね! 吉法師は大人になった…2021/08/15
梅みかん
6
過去から現在、未来へ続く血脈とか、流れのようなものが大元にあるテーマなのかな。最後の最後でカイが動いた!2017/11/21
ゆきこ
6
「姫神さま」12巻目再読。桶狭間の戦い編。竹千代こと松平元康と信長が再登場。信長のキャラがいい感じです。全体的に悲しい雰囲気が漂っているお話でした。2015/11/10
Natsumi
4
図書館