内容説明
無人島にて、マリアは行方不明の愛しのダーリン・ジェイルと感動の再会をはたす。が、よく見ると瞳の色も、顔立ちも違う。―青年は別人だったのだ。うろたえるマリアのもとに、バリー船長を筆頭に集まる海賊アホウドリ号の面々。手下の一人が洞窟に扉があるのを見つける。いぶかりながらも、しめってすべる洞窟を進みゆくマリアと海賊たち。扉の奥でまっているものとは…。
著者等紹介
樹川さとみ[キカワサトミ]
1967年1月24日、鹿児島県生まれ。佐賀大学教育学部教員養成課程卒業。1988年、第1回ウィングス小説大賞入選
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感想・レビュー
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シュエパイ
11
ふわぁぁぁん、マリアさんおめでとー!(つд`)ついに、ついに愛しい人との再会かなったマリアさんが主役の後編でした!冒頭、永遠になれるなら地面になりたいといい、それから永遠よりも皆を好きでいる方がいい、っていったマリアさんがすてきなどのです。前編で広がったお話が、後編で綺麗に収束した上に、船長さんが船長権限を素敵な形で行使してて、もう、キャーキャーε=ε=(ノ≧∇≦)ノってなりましたよ♪いままでで1番素敵なお話でした♪2017/03/26
まりもん
10
惑わしの海の奥には親切女神が邪魔をするのだが、そのキャラが最高に面白い。ここに登場する敵は笑わせ隊なんだろうか。最後の難関のような扉手前でファリスがユニコーンを追いかけながら登場。殿下はエイザードとマリアが乗っていた海賊船の方へ。マリアは未知の島である安息の地についたが、魂のない命だけあるジェイルと出会う。マリアの愛は不滅パワーでその呪いを解く。さすがマリアだ。自分論最高。でもバルグイーリーを倒したのはやっぱりエイザード。おいしいとこもっていくなぁこの男。2011/07/17
みかづき
5
マリアおめでとう!この巻であらためてジェイルの人を見る目はすごいなというのと、友人のために死ぬ気になれるファリスがすごすぎるなという感想が。あそこはファリス以外も安定の反応で(特にお怒りで登場された殿下)、みんながらしすぎてやけに印象に残りました。最後のシーンはナハトールや支部長どんにもいてほしかったなあと。きっとお父さんはお母さんをからかってくれたに違いない。マリアが無事に人妻になったので、次は猛烈に殿下が気になります。みんなそれぞれ幸せになって!2012/10/25
セディ
4
よかったねマリア!!ジェイルを探すためにがんばっていたのでぜひとも2人に幸せになってもらいたかった。4人が別々のところで仕事をしていたのに、最後は一緒になって協力するところがすごい。 キツイ事をいう殿下ですがいつもとても優しいと感じる。エイザードがほんとややこしい人です。2011/05/07
まる
3
オウエンは4人娘たちとは違って正統な魔術師としての教育を受けているからこそ正統派の解法がわかるんだな。1匹だけマリアにくっついてきたペンギンは彼なのだろうか。親切すぎる女神たちは一歩間違えば舟に重しを載せ続ける舟幽霊状態だよなw 勝負ごとからハズされるのが我慢ならない殿下がお素敵。そして通い妻ってなんか凄い響きだよなあとしみじみ2012/08/19