内容説明
あの世に逢いたい人がいる。…高校の修学旅行で、かつて近くに住んでいた京都の清水寺を訪れた里桜は、急に、あの世の入り口と言われる井戸を見たい衝動に駆られる。そして、親友の柚月や空哉にも黙って、井戸のある六道珍皇寺へと足を向けたその時…。『ねえ』―呼ばれるままに振り向いた彼女は森の中にいた。里桜を呼んだものの正体は、目の穴から紫陽花を咲かした髑髏だった。
著者等紹介
倉本由布[クラモトユウ]
1967年6月14日、静岡県浜松生まれ。双子座、O型。浜松市立高校をへて、共立女子大文芸学部卒業。1984年春、高二のとき、第3回コバルト・ノベル大賞に『サマー・グリーン/夏の終わりに…』が佳作入選、高校生作家としてデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
咲穗
5
昔住んでいた京都に修学旅行で戻ってきた里桜 随所で不思議な世界に迷いこんでしまう… 昔読んだ本の再読! 世界観が好き〜 あと里桜と空哉の空気感も好き… ラストこんな続きがありそうな感じだったっけ? この先が気になってしまいました…2020/08/22
Natsumi
4
図書館
樹
4
何だか不思議なお話でした。着地点がわからず、もやもやとしたまま終了。髑髏の目から生えている赤い紫陽花が印象的でした。2015/10/25
みや
0
何度読んだかな、これ。このお話を読んで、清水寺まで、墓のある大谷本廟からの道を行ったことがある。倉本先生のお話は、雪の系譜がたぶん一番好きなんだけど、一文一文の文章の印象はなぜかこの本が印象的。2012/12/04
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