内容説明
駅で見知らぬ男に声を掛けられて、鳩川由那は困惑していた。その男は羽田から飛行機に乗って、付き合ってほしいところがあると言う。訳が分からない。しかし、視線を逸らしたら負けた気がする。どうしてこんなにも負けたくないって思うんだろう?いちいち虚勢を張って無理をして、悔しがっていじけて…。そんな繰り返し、もう、飽きた。由那は男にキッパリと言った。―一緒に行く。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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