出版社内容情報
コバルト文庫の名作が、みらい文庫に登場!
時は平安。上流貴族の娘・瑠璃姫は、型破りのお転婆娘で、お年頃にもかかわらず独身主義者。が、ある日、突然見知らぬ男と結婚させられそうになって…!? 平安朝コメディの大傑作が、児童文庫に!
内容説明
あたしは都の名門貴族の娘・瑠璃姫、十六歳。現代(=平安時代)ではもう結婚するお年ごろで、とうさまは「早く結婚しろ」とうるさく言うけど、あたしは全然その気なし。だって、現代は一夫多妻制。自分だけを愛してもらえないなんて、嫌だもの!初恋相手・吉野君の思い出を胸に、「一生独身ですごす!」と言ってたのに、ある夜、好きでもない男の人と無理やり結婚させられそうになって…!?
著者等紹介
氷室冴子[ヒムロサエコ]
1957年生まれ、北海道出身。コバルト文庫を中心に多くの名作を生み出した大人気作家。代表作『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ(全10作品)は累計800万部の大ベストセラー。ドラマ化、漫画化もされた。2008年、逝去
佐嶋真実[サジママコト]
イラストレーター。ゲームのキャラクターデザインやトレーディングカードゲームのイラスト、小説の挿絵を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
UK
3
ショウワのギャグマンガ風小説かな。面白くて楽しいのだが、サスガにこのノリで読み続けるのは…。まとめて4冊借りちゃったけど1巻目でおしまいかもと思いつつ。ところが後半に来て、結構ストーリーも面白くなってきて。ふうむ続きが読みたくなるじゃないですか。2巻目へ。 2013/11/11
みとん
2
中学の頃、コバルト版が図書室においてあった記憶が。ただ読んだ覚えと、結構気に入った覚えはあったのに、内容はド忘れ。イラストはコバルト番の方が好きですが、小学生にはやはりみらい文庫かな、と2巻まで購入。連休明けから貸出し予定なので、先に読んじゃってます。3編あって、最初2つは初夜→失敗を繰り返してて正直物足りなかったんだけど、3編目は瑠璃が東宮暗殺陰謀阻止に加担したりしてハラハラドキドキ。有名どころの和歌も登場してるし、平安時代の風習なんかも興味を持ってくれたり?と期待しています。厚みが心配だけど。2015/01/10
かぐら
1
全人類におすすめしたい本。枕草子や源氏物語といった、「もののあはれ」「をかし」を堪能する本を最近読んでいたので、ギャップが凄かった。ともかく面白い。瑠璃姫の口調はテンポよくて、愉快で、笑いながら読んだ。瑠璃姫のパワフルさが本当に好き。初めて読んだ小学生の頃は、筒井筒なんて分からなかったけれど、今は古典常識も少し身についているので、更に楽しく読めた。ともかく鷹男がかっこいい。馬に乗って助けに来るシーンがもう最高だった。イラストも素敵、好み。鷹男からの恋歌が好きなんだが、和歌は氷室さんが詠ってるんだろうか。2019/03/29
あずきバー
1
電車のお供に。懐かしい!昔、漫画で読み、またこうして文庫版を読む日がくるとは。瑠璃ねえのじゃじゃ馬ぶりも健在!私とほぼ同世代の作品だったとはなぁ。2013/09/22
ふくぷく
0
28年ぶりに読んだ。色あせてない。瑠璃姫のハチャメチャぶりが楽しく、あいかわらず面白い。2012/06/09