内容説明
古いお城でくらすローラーは、小さいときにベッドに入ってきた白い顔の悲しそうな女の人をわすれることができませんでした。そして、十数年後、ローラーはその女の人にうり二つの人とお城でくらすことになります。実は、その人が女吸血鬼だったのです。ローラーにしのびよるきょうふの数かず。ローラーの身は…。小学5年生~中学生向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ra
4
ゴシックホラー。カーミラの性が悲しい。2020/04/09
三丁目の書生
3
字が大きめで挿絵も豊富で文字数が少な目かと思うのですが、翻訳が良いのかあまり省略を感じさせません。カラーの挿絵も豪華できれいです。 このシリーズの第7巻『海底二万里』(旧版:子どものための世界名作文学7)を子ども時代に読んだことあります。 20世紀少年少女SFクラブ 12年前の悪夢に出てきたお姉様と運命の再会!【吸血鬼カーミラ】 https://sfklubo.net/carmilla/ https://sfkid.seesaa.net/article/487799744.html2022/05/08
亮さん
3
吸血鬼カーミラとローラの百合を描く。ローラのカーミラへの想いは本当だろうけどカーミラはどうだったのだろうか。ちよっとだけ目にかけてやっている餌程度だったかもしれない。真相は作者しかわからない。2016/05/02
紫
2
レ・ファニュ作『吸血鬼カーミラ』の小学生低学年向けジュニア版。『ドラキュラ』や『フランケンシュタイン』だけならまだしも、『ジキルとハイド』に『オペラ座の怪人』『透明人間』、そしてこの『カーミラ』まで収録されている児童向けの世界名作文学ってすごいよ! 2ページに1度は大小の挿絵がついていて、実質100ページ未満に物語をまとめたダイジェスト版であります。内容は端折りまくりつつ、ヒロイン二人の交流を強調する方向。カーミラがきちんとローラと同世代の美少女のように見えるビジュアルなのはなかなか希少なのでは。星4つ。2022/08/25
K
1
(1996)書架整理中、背表紙タイトルを見つけ、「ガラスの仮面」の亜弓さんが演ったんじゃ?と思い、昼休みに読んでみる。美少女の挿絵がふんだんで、怖さも際立つ。漫画では、亜弓さんが悪のはずのカーミラの中の寂しさを演じたような気がするが、確かに、吸血鬼と断ずることのできない哀れさがある。しかし、この全集のラインナップは、いいねぇ。https://kids.shueisha.co.jp/yomimono/bungaku/2022/09/02