内容説明
アリスは、木の下で本を読んでいたとき、時計をもった白うさぎに出会いました。うさぎのあとをおいかけていって、アリスは、ふしぎな、ふしぎなせかいへ、まよいこんでしまったのです。パイプでたばこをすういも虫に、にやにやわらうねこ。トランプのようせいなど、つぎからつぎへと、わくわくさせる登場人物がくりだします。幼児から小学校低学年向。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
59
『アリス・オンパレード』第17弾。これは集英社の「こどものための世界童話の森」シリーズの1冊。訳者は児童文学の翻訳、創作者の久米穣。タイトルは『ふしぎの国のアリス』だが、実際はリライト版の『子ども部屋のアリス』をテキストにしている。お姉さんが登場しなかったり、言葉遊びがうんと控え目だったりと、随所により小さな子向けの配慮が見られる。文字も大きくルビも付されているが、お母さんが読み聞かせることを想定しているようだ。絵は緒方直青のカラフルなもの。ちょっと太めのアリスだが、年少の子どもには親しまれるのかも。2013/09/18