感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
36
★★★★1900年のパリ万国博は科学技術の進歩を目の当たりにできる華やかなものだった。その一方で、科学の進歩が軍事力の強化につながり、列強諸国の帝国主義に拍車がかかる。ヨーロッパでの紛争、アフリカの植民地化、清への進出。勝敗を問わず、戦争に関わった国の市民たちは疲弊してゆく。武力はよい結果をもたらさないと気付くのに、人間は何世紀を要するのだろうか、との思いにかられる。2016/09/30
荒野の狼
5
50代の読者です。ドイツの近現代史の理解が目的で本書を購入。19世紀のドイツの産業革命の話は本シリーズ第13巻第2章「ドイツ国民主義のめばえ」で漫画家あずみ椋により魅力的な登場人物の淡い恋愛もまじえた名作であるが、本書の第2章「ビスマルクとドイツ統一」は漫画は中村結香で話はビスマルクがドイツを各国と駆け引きしながら統一していくもの。13巻の主人公たちの再登場は、漫画家が異なるので残念ながらないが本作品もビスマルクという人物を魅力的に紹介し、13巻と重複するところはないので合わせて読むと理解は深まる。2018/05/06
Jiemon
4
1841英人リヴィングストンアフリカ探検 1859-1869 仏レセップスス、エズ運河建設。1862ビスマルク プロセイン首相 1866プロセイン-オーストリア戦争 プ勝利。1870-1871独-仏戦争 仏負けナポレオン3世退位。1871独帝国成立 1875英スエズ運河買収。1881スーダンで英に対してマフディーの反乱。鎮圧のため印度兵士投入される 1882 英エジプト占領。英はアフリカ大陸を南北に、仏は東西に支配しようとしていた 1898スーダンのファショダで衝突の危機 仏譲歩 1899南ア戦争 英勝利2016/02/06
白としろ
2
発明の時代と万国博。ビスマルクとドイツ統一。分割されるアフリカ。アジアをゆるがす日本。2022/10/04
バナナマジック
2
【所要時間】1時間弱 【内容】鉄血宰相ビスマルクを中心としたドイツ帝国の誕生とアフリカ植民地化、そして日本の東アジア進出について描かれています。万国博といった文化史も最初に書かれていますので、ヘェ〜と思いながら読み進められると思います。 【お薦めする方】世界史を学んだことのない方2017/01/18