感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
11
★★★★宋の趙匡胤が文治主義をうたい、南宋の秦檜が金との平和条約にこぎつけ、チンギス=ハンはかつての敵との共存をはかる。この『世界の歴史』シリーズを読みつつ、私利私欲に満ちた血塗られた歴史が現代に至るまで続いているのかと暗澹たる思いでいたが、珍しく、武力に頼らない温厚な統治者が出てきたように感じた。主義主張や利益の異なる相手との共存は、国家レベルでも個人レベルでも難しいが、どんな関係性の相手ともWin-Winの関係を目指していくことこそお互いの成長に繋がるのだろうなと改めて感じた。2016/01/16
かつ
9
モンゴル帝国 おなじみのチンギス=ハンの登場。モンゴルから中国、中央アジア、ベトナム、イラク、トルコ、東ヨーロッパの辺りまで広大な帝国を作り上げた。最強だった。歴史で習った日本にも攻めてきた元寇。時の将軍、北条時宗が追い払った。このあたりで日本が世界に関わってきている。ただ、この時に上陸されて、モンゴル人や朝鮮人がどんどん渡ってくる可能性があったことは末恐ろしい。歴史が全く違うものになっていただろう。その300年後、日本は豊臣秀吉時代に明を攻めようとして、朝鮮と戦っている。結局、戦争はお互い様だ。2015/11/22
ノリピー大尉
3
「モンゴル帝国」と「元」って違うんだね。2013/01/19
白義
2
宗、元、明までの中国史にモンゴル帝国興亡史、韓国の世宗時代を扱った巻。鄭和の大航海や、日本水軍と対決した李舜臣の戦いなど派手で興味を引くトピックを中心にしたいかにも学習漫画という感じのおおらかな絵がこの時代のスケール感を伝えるのに役立っている。このシリーズはこの手の本では新しめで、各巻執筆する漫画家が違うので独立性が高いのが一冊ずつ読むときにありがたい2013/03/29
てふてふ
1
宋の王安石と司馬光の対立を読んで、長男に左派右派とか保守革新とかの説明をしてみた。切ない。元とモンゴル帝国の違いがよくわからなかったけれど、モンゴル帝国は連邦国家のようにゆるやかに分裂していき、その一つが元てことなのね。桃鉄に出てくる鄭和さん、知らなかったんだけど、明人でイスラム教徒で、何度も船で大遠征をした人だったのね。朝鮮で、ハングルをつくり善政を敷いた世宗、秀吉の日本軍を追い返した李舜臣。2024/09/09