内容説明
この巻は、北京原人の登場から、「殷・周・春秋・戦国」までの時代をあつかっています。中国の先史時代をはじめ、殷・周・春秋・戦国時代に関するさまざまな歴史書をもとに構成され執筆されています。
目次
第1章 東アジアのあけぼの(北京原人のくらし;周口店上洞人のくらし;新石器時代のくらし;王朝の始まり)
第2章 殷王朝と周王朝(多くの都市をしたがえた殷王朝;殷の紂王;周王朝の始まり)
第3章 覇者と春秋時代(春秋の覇者、桓公;呉越の戦い;戦国時代の幕開け)
第4章 孔子と諸子百家(孔子の時代;孔子、諸国をめぐる)
第5章 戦国の七雄の戦い(戦国の七雄と諸侯の改革;政治を改革した商鞅の変法;秦に対抗する勢力)
著者等紹介
春日井明[カスガイアキラ]
清泉女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹城 俊之介
59
■中国の歴史は分裂と統一の歴史です。春秋戦国時代の様子を見ていると、しのぎを削る国々の様子が、20世紀ヨーロッパ諸国の覇権争いと重なって見えました。 ■戦国時代の合従連衡の話。強国秦に対抗すべく燕斉楚韓魏趙の六国を同盟させるという蘇秦先生の合従策ですが、張儀先生の連衡策に比べてかなりハードモードな作戦です。案の定、秦に切り崩されちゃうのが哀しい展開。秦に騙された楚の懐王がわずか四コマで悲惨な目に合うのは気の毒過ぎました。 ■軍事大国の脅威に怯える六国の姿。もしかしたら現代ヨーロッパに近いのかも知れない。2024/03/16
つっきーよ
3
漫画『キングダム』よりさらに前の時代。旧石器時代の中国から春秋戦国時代の途中まで。春秋戦国時代は戦争のイメージが強かったが、優秀な人材を求め、学問を奨励し、内政と外交で解決しようとする時代でもある事が分かった。中世ヨーロッパがヤクザ同士の戦いだとしたら、春秋戦国時代の中国は現代の企業同士の戦いのイメージ。内政に力をいれ戦いは最終手段。力をつけた部下が主君を裏切るのはヨーロッパでも同じだが、曲がりなりにも官僚制度ができているのはすごいと思った。この時代の中国はペルシア帝国と比較しても優れているかもしれない。2025/02/13
白いカラス
3
何かと話題の多い中国。中国を知るためにもまずは学習漫画で全体の把握と考えました。たかが漫画とはあなどれませんね。2022/11/15
ツキノ
3
歴史に疎いので、でもそんなこと言ってられないのでためしに読んでみた。2012/02/24
alleine05
2
こうして読むと『封神演義』で知る殷・周の時代から始皇帝の時代までにもいろいろあったのだな。しかしいろいろな名前が出てきて一度読んだだけではおぼえきれん。このへんはじっくりなじんでいくしかないか。2016/09/22