出版社内容情報
時代を超えて読み継がれる『アンネの日記』。著者のアンネ・フランクは、その短い生涯をどのように生きたのだろうか。ベテラン漫画家、よしまさこ氏で展開する、素顔の15歳を伝える伝記である。
内容説明
世界じゅうでいちばん読まれている日記、『アンネの日記』。その作者はたった15歳の若さで命を落としました。いったいなぜアンネ・フランクは命を落とさなければならなかったのか。日記に残されたアンネの成長していくすがたとあきらめない強い心はわたしたちに深い感動をあたえてくれるのです。
目次
わたしのことをお話しします
かくれ家へ
だれもわかってくれない
暗闇と光
死の収容所
残された光
人物クローズアップ!もっと知りたい!アンネ・フランク
著者等紹介
大塚信[オオツカマコト]
ホロコースト記念館館長。1971年にアンネの父オットー・フランク氏と出会う。その後、親交を深め、1995年に広島県福山市に日本初のホロコースト記念館を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
37
古き良き少女漫画を体現するようなかわいらしい絵でつづられたアンネ。丁寧な構成は上質の少女漫画そのもので、伝記としても読み物としても完成度が高いです。すごいなあ、日本のマンガ、ホント…。今まで色々アンネの本を読んできましたが、娘が初めて涙ぐんでいました。彼女の共感力が高くなったのもあると思いますが、この作品が普通の女の子の幸せに満ちているからこそわかりやすかったのだと思います。夢を持ち、まっすぐ育っている人たちのまぶしさより、そのかけがえのない存在を奪われる親の姿に共感する年になったオカンです。2022/06/01
小川欄@宿題テストが…(-_-;)
16
戦争の悲劇…2017/01/13
刹那
9
アンネの日記は、子どもの頃に読んだけど忘れてしまっているので、息子ズのためにコミック版を借りてきて、読了。読んでよかった。私も息子も。次男は怖いって言って読まなかった。また読みたいとおもったときに読めたらいいか。2015/12/26
やちゆう
4
小4娘が気に入った本。最初は「お化けレストラン」シリーズにあったアウシュビッツの怖いイメージから入ったみたいだが、ちゃんとアンネという女の子の心理描写に共感して楽しんだようだ。(赤毛のアンといい、少女文学が好きな娘だ)囚人服のイメージが、息子は横ジマの(昔のアメリカ?)といい、娘は縦ジマの、というようになってしまった。2020/11/05
もんち
3
なんといってもよしまさこ先生の絵、特に子供達が可愛いのです。アンネが生き生きとしているだけにその後の展開が辛くてなりません。小学校低学年の読者にはこの一冊が優しく切ない戦争体験となるでしょう。『アンネの日記』しか知らない大人にも、彼女の一生がどんなものだったのかよくわかる一冊としてオススメです。2015/07/24