出版社内容情報
女性の自立と自由を高らかに歌った歌人
女性が自由に発言できなかった時代、晶子は高らかに愛を歌った。そして自由を勝ちとる行動を起こした。戦争を批判したときは手ひどい攻撃を受けたが、晶子は一歩も引かず、古い考えをくつがえす。
目次
少女時代
歌人への道
運命の人
ライバル出現
みだれ髪
君死にたまふことなかれ
母として妻として
羽ばたく思い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
68
表紙の晶子が何となく可愛い。解説の晶子の写真は志茂田景樹に似ているのだが。この漫画を描いたのは神宮寺一という人。見た事ある絵だと思ったら、『幕末めだか組』『ヒヨウ戦記』とかを描いた人だった。躍動感があるこの絵が上手くて素晴らしい。人生の節目節目で引用される晶子の短歌が有効に、そして印象的に使われている。よく考えたら与謝野晶子の事を余り知らなかった事を再確認。本名が「鳳志ょう(ほう・しょう)」だとは。与謝野鉄幹の駄目亭主振りもちゃんと描いている。情熱的でカッコイイ女性だ。面白かった。良作だと思います。2014/07/11
小川欄@宿題テストが…(-_-;)
21
苦労が多い‼️2017/01/27
kaharada
7
わすれ草つむ(忘れること)って表現かっこよい。 「君死にたもうことなかれ」は、最近聞いた古典ラジオの日露戦争の話と相まって、あの状況下でこの歌をだすすごさを再認識した。 11人のこどもを妹に任せて鉄幹とヨーロッパに行ったり、自分を犠牲にせずに行動してるとこがとてもいいなと思った。 女性は感情面に優れるから文学に向くと考えるのは間違いである。 理科の知識、感情の深さ、意志の強さ、三つのバランスが男女ともに大切である。2022/09/17
よね
6
「山の動く日来る かく云へども人われを信ぜじ 山は姑く眠りしのみ…今ぞ目覚めて動くなる」 女性の自立と自由をうたった与謝野晶子の伝記。女性に学問は必要なく、みな良妻賢母になるべきと思われていた時代に、女学校で学び愛に生きた。そして、自分の思いを社会に堂々と発表し、世間の風潮に屈せず戦争批判すらもした。女性が社会で活躍することの大切さを世に示し続けた人物。 学習漫画。2020/09/13
うさっぴ
5
与謝野晶子ってとっても情熱的な歌人だったのだなあ。女性でも大学まで行って社会に出て働けるこの現代が、貴重なものだと感じた。2016/05/01
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- 和書
- おしょうがつのかみさま