内容説明
国の成立と王者の出現を考える。吉野ヶ里の発見で再びクローズ・アップされた邪馬台国・卑弥呼…。権力者の登場を古墳、三角縁神獣鏡など通して鮮やかに描く。
目次
第1章 倭人は戦った
第2章 倭人はなぜ武器をとったのか
第3章 倭人に国王はいたのか
第4章 倭人をなにがむすびつけたか
第5章 支配する倭人、される倭人
第6章 倭人と中国王朝
第7章 倭人と王者
第8章 倭人と倭王
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ@人間に化けてます
9
大学の課題本。石器の交易圏や、渡り歩く青銅器職人などの人々がこの時代からいた。弥生時代中頃の九州の王達、早良の吉武、嘉穂の立岩、福岡の須玖、糸島の三雲の王は王ではなく王と見られた英雄というのは面白い解釈。ギリシャ神話の王子が冒険をしていた逸話も同じかもしれない。ワカタケルの鉄剣はロマンを感じる。しかし、本が出たの古すぎる。吉野ヶ里遺跡発掘のニュースや、親子関係を歯から推定するとあるが、今なら遺伝子技術でわかる。環濠集落は争いの関連で考えるが今は貯蔵穴からの発展と見られている。これらを考慮して読まないと2020/11/10
いりあ
6
大学の教科書として使用していました。主に弥生時代について、豊富な図や写真、論文などを紹介しながら読み解いています。非常に読みやすいです。本書だけで十分に、この時代のことを知ることが出来ます。2018/01/29
紳士的ロリコン
2
この本を読んだ人はこんな本も読んでいます「少女セクト」。そうだね、日本の古代史と百合は関連性が深いからね……えっ?2011/08/28
めっかち
1
倭人、倭人、倭人……。悪意しか感じない。基本的に教科書的でためになるが、自虐史観が色濃くみられる。倭人という言葉を使うなとは言わないが、華夷秩序が根底にある言葉を使うのには慎重であるべきだ。あと、前方後円墳が日本列島に統一的にみられることへの解説に説得力がなかった。2020/07/24
-
- 和書
- 交流現象入門