内容説明
８０年の苦悩の果てに見出した真理は、全人類の進むべき大道を指し示していた。たった一度の人生とはなにか。また、人間とはなにか。この問いに、釈尊は明解に答える…。
目次
人間に生まれる
出家とさとり
さとりへの道程
いのちとは何か
実年釈尊
いのち、流れる水のごとく
流れは変えられない
人の心を、どうつかまえるか
不完全も、完全なのだ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサトク
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臨済宗僧侶の手によるものだから、禅に寄ってる部分もあるけど、初期仏典からの引用も多くて相応に読み応えがある。面白かったのはシャーリプトラの父親ティスヤのエピソードだなー（p160）。まあ、それはそうと、初期仏教がそれなりに論理的に組み立てられていったというのが分かってよい。読んでると、どうしても手塚「ブッダ」のキャラクターが脳裏に浮かんでくるけど、むしろそれが理解の一助にもなるなーとも思った。良書。2014/05/27
