池田みち子の東海道中膝栗毛

池田みち子の東海道中膝栗毛

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784081630202
  • NDC分類 918

内容説明

伊勢をめざして江戸を出た、急がぬ旅の二人連れ。色気と食い気が先に立ち、伊勢参りは二の次の珍道中。確かな筆で、江戸の笑いを現代によみがえらせる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

52
聞きしに勝るろくでなしで空いた口が塞がらない。だのになんだろうこの面白味は。いざとなれば謝り倒し、己を笑い飛ばすことができれば、人生何とかなりそうである。気になる二人の関係性についてもさらりと明かされている。巻末に島田雅彦氏の小文を収録。2021/09/04

Junya Akiba

2
「旅するドリフの大爆笑~」という喩えが一番ぴったりくるかも。途中から弥次さん喜多さんがすっかり志村けん&加藤茶のように思えてしまった。ちょっとエッチでエロくて、旅籠で飯盛女に手を出して飯盛女も上機嫌で明るくて約束は取り付けるものの、でも失敗ばかりして、、、というような事件だらけの珍道中。それでも女性作家による現代語訳なので、少しお上品に書かれているのかしら。割と簡潔に書かれていたのですが、娯楽に振るのならもうちょっと踏み込んでもよかったかも?2024/08/01

アーケロンのたまご

2
正直、弥次さん北さんで愛されているこの物語が、こんなに下衆いキャラクターを描いたものとは思わなかった。。 行く先々で2人が女性(女郎たち)と関係を持とうとしたり、弱いと思った人々を虐めたりすると言う、結構最悪なお二人だが、必ず失敗してとんだ恥さらしをしてしまう。 尊ぶべきは、そのような失敗を潔く受け止め、都度、狂歌を作り、それがまた人々の笑いを誘ったり、修羅場になっても助かってしまう。それが面白かった。(歌の内容が下衆いことには違いないが) 2019/06/18

阿井歳樹

2
一度読んでみたかった「やじきた道中記」。池田みち子氏による、現代語訳を手に取ってみた。これが、自分のレベルにはちょうど良かった。巻末注釈と首っ引き、という古典とは一線を画し、小説としてのリーダビリティが素晴らしい。巻頭には、省略した部分、池田氏による加筆部分があることがキッパリ書かれ、あくまで「池田みち子の東海道中膝栗毛」ということだが、古典初心者向けの読み物としては逆に良かった。それにしても、二人ともヤバいヤツなんだなぁ。コリャ子供には読ませられん。いつかは省略なし版、続巻の近畿巡りの方も読みたい。2019/01/12

baアタマ

2
1987年/原作1802年。東海道を旅する呑気な話だと思っていた。が!やじさんは豪商の息子で放蕩三昧。果ては旅役者に手をつける。家業は潰れ旅役者を連れて江戸に出た。その旅役者を元服させて北八。まだここで(約280頁)の3頁。唖然。江戸⇒伊勢の道中は女としくじりの話ばかりなので箱根辺りから慣れてくる。ちなみにやじさんの故郷の駿府(←一九の故郷)まで江戸から5日。元祖滑稽本で現代からはキツイ部分もあり時代のギャップを感じたり、大らかかだなあと思ったり。作者が当時の慣習などを丁寧に捕捉してくれました。2016/08/04

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