出版社内容情報
『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 (全10巻)』
名画を「テーマ別」に、観て、読む、まったく新しい美術全集誕生!
『象徴と寓意 見えないもののメッセージ』
目に見えないものを主題として描かれた絵画。愛、死、美徳、正義、嫉妬…。そこに込められた様々なイメージとシンボルを読み解く。
<目次>
第1章 生と死
第2章 徳と罪
第3章 自然と芸術
第4章 運命と現実
責任編集 伊藤博明(埼玉大学教授)
エッセイ 小川洋子(作家) 「AならばB、BならばA」
ある視点 亀山郁夫(ロシア文学者 作家)「象徴なき、寓意なき革命」
『ART GALLERY』監修者
青柳正規(前文化庁長官、東京大学名誉教授)
木島俊介(ポーラ美術館館長 Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
中野京子(ドイツ文学者 美術評論家)
伊藤 博明［イトウヒロアキ］
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるわか
17
接吻：クリムト、叫び：ムンク、鴉の群れ飛ぶ麦畑：ゴッホ。改悛するマグダラのマリア：ラ・トゥール、記憶の固執：ダリ、時に岸なし：シャガール。絵画芸術の寓意：フェルメール。戦争：アンリ・ルソー、コンポジションⅦ：カンディンスキー。2018/07/10
k
2
意味を知らなければ理解できない絵を見て解説と行ったり来たりして、なるほどと思うものもあれば、やはりわからないものもあるけれど、本当に色々で面白かった。 小川洋子さんのエッセイも。2021/02/01
takakomama
2
「生と死」「徳と罪」「自然と芸術」「運命と現実」の４章。６３枚の絵画。描かれているものが象徴している意味は、知識がなければまるでわからない。知識があれば、読み解きを楽しめるだろうが、ひとつのものに、いろいろな意味があって、やっぱりわからない。2018/12/30
Masa
1
気に入った絵画は「生きる喜び」、ゴーギャン「われわれは---」、ピカソ「人生」、ベックリーン「死の島」、ボッティチェリ「誹謗」、ダ・ヴィンチ「白貂を抱く---」、ラ・トゥール「改悛する---」、シャガール「時に岸なし」、デルヴォー「夏」、タンギー「嵐」、デューラー「メレンコリアー」、トーロップ「宿命論」、ボッチョーニ「物質」。西欧絵画の意味を読み取るのは難しい。寓意を読み取れなくて、観て想像する楽しさを基準にすれば、上記かな？2023/10/08
kaz
1
このシリーズは一つ一つの絵が大きく、作品の細かいところまで見ることができるのが嬉しい。内容はタイトルどおりで、説明を聞けば何の象徴か、寓意は何かがわかるが、覚えようと思うとかなりたいへん。その域に達するには、かなりの背景知識が必要。章立ては「生と死」「徳と罪」「自然と芸術」「運命と現実」2018/08/19
