出版社内容情報
『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 (全10巻)』
名画を「テーマ別」に、観て、読む、まったく新しい美術全集誕生!
『ヌード かぐわしき夢』
人体の理想の美や躍動感、また悲劇性の象徴として追求されてきた裸体像。女性のみならず、男性ヌードの名作の数々も収載する。
<目次>
第1章 美の追求
第2章 主張するヌード
第3章 肉体のドラマ
責任編集 中野京子(ドイツ文学者 美術評論家)
エッセイ 平野啓一郎(作家)「肉体と油彩」
ある視点 横尾忠則(美術家)「絵画の肉体性の発見」
『ART GALLERY』監修者
青柳正規(前文化庁長官、東京大学名誉教授)
木島俊介(ポーラ美術館館長 Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
中野京子(ドイツ文学者 美術評論家)
内容説明
人体の理想の美や躍動感、また悲劇性の象徴として追求されてきた裸体像。女性のみならず、男性ヌードの名作の数々も収載する。
目次
第1章 美の追求
第2章 主張するヌード
第3章 肉体のドラマ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
29
何の気なしに図書館でリクエストしてみたら、その大きさにびっくり。でも、絵が大きくて見やすかった。中野京子さんの解説も良かった。マッサイスのユディトは、なんとも艶かしい。ベラスケスの『キリストの磔刑』は静謐。ジェローム の『ピュグマリオンとガラテイア』は、部分解説が詳しくてわかりやすかった。クラーナハのヴィーナスはやはり怪しい妖艶さがある。デューラーのイケメンな自画像はよく見るが、ヌードの自画像は初めて見たので、びっくり!2020/10/02
スリカータ
2
解説を読みながらじっくり鑑賞した。大型本なので迫力があり、印刷も美しい。中野京子さんの解説は、やはり面白い。簡潔でありながら、バックヤードや鑑賞の要点が記されている。定価は5千円。自分では買えないので、図書館に感謝している。非常に見応えがあった。2018/02/19
Masa
1
「三美神」ラファエル、小さなサイズにこうずがピッタリ。 「キリストの磔刑」「アダムの創造」これもヌード。プーシェ・ゴヤはエロティック。ベックリーン、シュトゥック、ホドラー、ベーコンは恐怖しかない。2024/01/26
読書家さん#EEl7H5
1
みっちりと詰まった筋肉に魅了され、丸い曲線を帯びた胸や尻に欲情し、死人を彩る青白さや土気色に萎える。2023/06/14
k
1
ヌードというテーマで選んでよいのか悩むけど、ベラスケスのキリストが美しかった。セガンティーニの堕胎を絵画化したという寒々しい絵も衝撃的。完璧なプロポーションのガラテイアにも、弛んだ身体に深い表情のバテシバにも目を奪われる。平野さんのエッセイの前口上の「一種の綱渡り」というのが、ヌードを語るってそうよねと面白かった。2020/12/16