出版社内容情報
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第6回配本、第12巻『法の代行者』は、人気作家、逢坂剛・大沢在昌の代表作2長編を中心とした、警察小説の傑作、全9編を収録!
●編集委員/逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏
[編集室から]
この巻は警察小説が中心である。とはいえ、なにも法律を代行するのが警察官だけでいいはずもない。
裁判官、検事、岡っ引き、弁護士、死刑執行人、といろいろな職種の主人公を並べるつもりであったが、力およばず、やはり警察官が多くなってしまった。
警官ものに傑作が多いのだから、これは仕方がないのである。
21世紀の作家だと思っていた横山作品に20世紀のものがあったのは、僥倖というしかない。
【長編】
逢坂剛「百舌の叫ぶ夜」
大沢在昌「毒猿 新宿鮫II」
【短編】
宮部みゆき「八月の雪」
横山秀夫「黒い線」
【掌編】
谷川俊太郎「探偵電子計算機」
結城昌治「おまわりなんか知るもんかい」
阿刀田高「時間外労働」
景山民夫「ご町内諜報戦」
嵐山光三郎「上様」
内容説明
あらゆる法は守るためにある。守らせる権力を獲得した瞬間、腐敗が始まる。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生れ。都立豊多摩高校卒。詩人。若くして詩作を始め、52年に初の詩集「二十億光年の孤独」を刊行。並行して、作詞、脚本、エッセイ、評論など多岐にわたって活動する。83年「日々の地図」で読売文学賞を、85年「よしなしうた」で現代詩花椿賞を、93年「世間知ラズ」で萩原朔太郎賞を、2006年「シャガールと木の葉」「谷川俊太郎詩選集」全三巻で毎日芸術賞を、10年「トロムソコラージュ」で鮎川信夫賞をそれぞれ受賞
結城昌治[ユウキショウジ]
1927年東京生れ。96年没。早稲田専門学校卒業後、東京地方検察庁に就職。59年「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の短編コンテストに「寒中水泳」が入選してデビュー。64年「夜の終る時」で日本推理作家協会賞を、70年「軍旗はためく下に」で直木賞を、85年「終着駅」で吉川英治賞をそれぞれ受賞
阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年東京生れ。早稲田大学卒。国会図書館に勤務するかたわら、78年「冷蔵庫より愛をこめて」でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞短編部門を、同年短編集「ナポレオン狂」で直木賞を、95年「新トロイア物語」で吉川英治賞をそれぞれ受賞。2003年紫綬褒章、09年旭日中綬章を受章
景山民夫[カゲヤマタミオ]
1947年東京生れ。98年没。武蔵野美術大学中退。放送作家を経て作家、エッセイストに。86年「ONE FINE MESS 世間はスラップスティック」で講談社エッセイ賞を、87年「虎口からの脱出」で吉川英治文学新人賞を、88年「遠い海から来たCOO」で直木賞をそれぞれ受賞
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年浜松市生れ。国学院大学卒。平凡社に入社し「太陽」などの編集長を務める。81年独立して青人社を設立、編集者、作家、エッセイストとして活躍。88年「素人庖丁記」で講談社エッセイ賞を、2000年「芭蕉の誘惑」でJTB紀行文学大賞を、「悪党芭蕉」では06年泉鏡花賞、07年読売文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
starbro
ちょき
ぐうぐう
いりあ