出版社内容情報
嫌われ者のクモ。その生態を綿密に観察。幾何学を理解しているような巣網張りの見事さやクモが自分の巣にかからない秘密とは? 代数、幾何学など数学に没頭した若き日の思い出とその情熱の理由。
内容説明
クモの巣には、驚くべき幾何学が潜んでいる。博物学の不朽の名著、画期的な個人完訳版。
目次
ナルボンヌコモリグモ―どうやって地面に巣穴を掘るのか
ナルボンヌコモリグモの家族―母親の背中に乗る子グモの群れ
ナルボンヌコモリグモの木登り―子グモに突然現われ、消える本能
クモの旅立ち―ナガコガネグモの分散
シロアズチグモ―カニに似たクモ
コガネグモの仲間―巣の網の張り方
コガネグモの網―クモの巣が壊れたらどうするのか
コガネグモの粘着性の糸―なぜ自分は罠にかからないのか
コガネグモの電信線―網にかかった獲物の存在を知る方法
コガネグモの幾何学―糸で紡がれる対数螺旋
コガネグモの番―雌雄の出会いと狩り
コガネグモの財産―網を交換する実験
数学の思い出―ニュートンの二項定理
小さな机の思い出―数学を学んだ伴侶
著者等紹介
ファーブル,ジャン=アンリ・カジミール[ファーブル,ジャンアンリカジミール] [Fabre,Jean‐Henri Casimir]
フランスの博物学者。1823年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。五十五歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアリマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後30年間の記録が『昆虫記』(全十巻)である。1915年、アルマスで永眠。享年九十一
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)、『ファーブル昆虫記』(全八巻・産経児童出版文化賞)など。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の千駄木の自宅に昆虫標本やファーブルの遺品を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。埼玉大学名誉教授。日本アンリ・ファーブル会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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