内容説明
生命の奥底を凝視し永遠の愛を問うロシア文学の深淵。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビタミンちゃん
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アンナ・カレーニナのみ再読。私のインタレストは、アンナよりもレーヴィンの思考の尊さに向かっている。レーヴィンの思考の軌跡は、見逃そうにも見逃せない日常的で壮大な苦悩に満ちている。”自分が知っていたものを、理解しただけだ”(引用)レーヴィンは何も発見したわけじゃない。自分の中に、人々と平等にあったものを、理性とは違う所で、理解したのだ。その営みが彼を通して私にも生命を与え、地上的な喜びの新しい感覚を、呼び覚ましたのだ。2011/06/04
ビタミンちゃん
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初めて触れたロシア文学。文学とはこんなにも素晴らしいものなのか。光と闇、その一切を含めたといってさし支えない極めて贅沢な一冊。細やかな人間の内部描写や深い考察には目を見張る。初めて触れたロシア文学として、私の頭の中に極まる金字塔としてこれからも象徴的にその姿を現すのだろう2010/09/26
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