集英社ギャラリー「世界の文学」 〈7〉 フランス 2 菅野昭正

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 1418/高さ 23X17cm
  • 商品コード 9784081290079
  • NDC分類 908
  • Cコード C0397

内容説明

女性を描く3大傑作『ボヴァリー夫人』『居酒屋』『女の一生』『悪の華』(全訳)5編の名作短編を新訳で収録。美と真実の彫琢詩情溢れるフランス文学の精髄。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

16
『ボヴァリー夫人』:夫人より夫が気になって仕方なかった。『居酒屋』:自然主義文学の代表作。濃厚な描写に圧倒された。貧困から抜けられない人々の在り様を、貧困に突き落される者、貧困にしかなりえない者など多くの登場人物を配しながら人間圏の世界のひとつを眼前に構築された思い。『女の一生』:さすがモーパッサン。緩急自在に「ひとつの生」を展開。短編では、メリメやリラダンの伝奇的な背筋がひんやりする作品が面白かった。十九世紀は、夢というか悪夢というか、そういった作品もたくさん書かれていたらしい。2018/09/28

チャンドラー

0
メリメの「マテオ・ファルコーネ」が目的で手に取る。信念のもとに冷徹に息子を断罪する父親は鮮烈な印象だ。「ボヴァリー夫人」当時の三面記事の事件を基にし、ボヴァリズムという心理学用語を生み出した。エンマの現実逃避の感情を写実的に描き、シャルルの鈍感さもまた悲劇を加速させたのか。「アルルの女」題名だけ見ればゴッホかビゼーを連想したが、ドーデは自身のこの小説を戯曲化し、更にビゼーが作曲した。愛に殺された青年は感受性豊かで美しい。「悪の華」退廃的なこの詩篇は甘美な危うさがある。重厚な解説も良い。「居酒屋」等は既読。2021/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/718087
  • ご注意事項

最近チェックした商品