感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taito Alkara
10
こういうのはエッセイというのだろうか。昭和の話だったけど、古さを感じさせないというのがすごいし、著者目線でいろいろなことに切り込んでいく姿勢もよく、書き方も面白かった。今度は著者の小説を読んでみたいな。そう思わせてくれる作品でした。2015/12/16
MIKETOM
8
エッセイスト・林真理子のデビュー作。これ、俺が今まで読んだ林エッセイの中で一番面白かった。まえがきの中で「わたしは言葉の女子プロレスラーになって、今までのキレイキレイエッセイをぶっこわしちゃおうと決心をかためちゃった」と書いている。不細工を逆手にとったこの戦略は、自虐・ユーモア・冷めた視線のぶっちゃけトークとなって現代にまで続いているようだ。さわりを色々と紹介したいところだが、密度が濃すぎてちょっと無理なのが残念。面白いんだけどなあ。嫌いな人は大嫌いだろうが俺は好き。読み手を選ぶ個性派随筆家。2022/10/19
ジュースの素
6
昭和57年刊。しかも11刷となっている。売れに売れたんだなぁ。ズケズケと本音を書ける真理子さん、凄い。中にはこれはマズイんじゃない?と言う箇所も多々ある。今の時代ならワイドショーやタレントの毒舌大会は珍しくもないが、当時はぶっ飛んでいたと思う。しかも時代をかなり感じる、言わば歴史本と言っていい。2016/10/24
cooちゃん
5
あー、チョット読んでて、懸命にがんばっているような、肩肘張ってるような、胸の奥がなんだかギュッっと締め付けられるようなイタイ感じの節がところどころあるけど、やはり今の彼女の土台なのだろう。初読2014/04/20
オ・パッキャ・マラ夫
4
読み進めていくうちに気付けば笑いをこらえていた。それだけ面白かった。こんなにもいやらしさをさらけ出されたら逆に著者のことをいやらしく感じないものだなぁと感心しながら、この塩梅が著者の技なのかと解説で気付かされました。素晴らしいです。やみつきになる文章でした。2019/10/17
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