出版社内容情報
新進気鋭の本格ミステリ作家・阿津川辰海による、自身初の“子どものためのミステリ小説”。海辺の町・うみねこ町で、奇妙な盗難事件が相次ぐ。盗まれるのはこわれたおもちゃ、出しっぱなしのこいのぼり、使い古しの太鼓のばち……一見「価値のないもの」ばかり。いったいなぜ? そしてどうやって? うみねこ町に伝わる伝説の怪盗、「うみねこ」が犯人!? 小学6年生のケン、ヒサト、カオリが、怪盗うみねこの正体に迫る。果たして彼らは真相にたどりつけるのか? 数々の事件の謎は解き明かされるのか?
【目次】
内容説明
伝説の怪盗うみねこの正体とは!?海辺の町・うみねこ町で、奇妙な連続盗難事件が起こる。使い古した太鼓のばち、出しっぱなしのこいのぼり、こわれたヨーヨー…。ターゲットは“価値のないもの”!?ケン、ヒサト、カオリの六年生トリオが怪盗うみねこの謎にせまる!
著者等紹介
阿津川辰海[アツカワタツミ]
1994年、東京都生まれ。東京大学卒。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」から『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
53
小学生ぐらいが専門のミステリだが、謎解きに関しては本格の様相。 小6のケンが夏休みに叔母の家に行ったとき、従兄弟のヒサトと同級生のカオリと共に、町で噂になっている怪盗うみねこの事件に挑む。 うみねこの正体がバレバレなんだけど、どうでもいい物を盗むなど、動機が重要な意味。 シリーズ化しても面白そう。2025/12/28
ゆっき
34
ミステリ図書室の本。児童書コーナーに阿津川辰海さんの本が!児童書といっても侮れない謎解きは面白かったです。小6の夏休みをうみねこ町の親戚・赤城家で過ごすことになったケン。従兄弟のヒサト、同級生のカオリと共に怪盗うみねこを調査する「うみねこ町探偵団」を結成。「なんで?」に興味があるケンと「どうやって盗むか」に興味があるヒサト。お互いにいい刺激を受けて探偵団らしくなった。怪盗の正体がすぐにわかるのもまた児童書らしく平和でいい。最高の冒険の夏でした。2025/11/17
糸巻
28
あの阿津川辰海さんが子供向けのミステリを書かれたと知り読んでみた。小学校高学年向けのミステリー小説レーベル『ミステリ図書室』なるものが創刊されたらしい。(来年には辻堂ゆめさん・神永学さんの作品も刊行されるとか、楽しみだ)…夏休みを親戚の家で過ごすため、うみねこ町にやって来た小学6年生のケンが主人公。いとこのヒサト&友達のカオリと探偵団を結成し町に出没する【怪盗うみねこ】の謎について調査する話。怪盗うみねこが盗む物には条件があったり、子供の悩みに寄り添う真相が隠されていたりで良きミステリだった。続編希望です2025/11/18
だるま
17
阿津川さん初の「子供の為の謎解き小説」なのだそうだ。うみねこ町にある廃虚の屋敷の笹に、怪盗うみねこ宛に盗んで貰いたい物を書いた短冊を付ける。怪盗はその中から盗める物だけを選び実行する。だが、その物は図書館の除籍本とか壊れたおもちゃとか、何でそんな物を?と思える品ばかりだった。それを欲しがる動機は? 盗んだ方法は? そして怪盗の正体は? この謎に挑戦するのは小学六年の「うみねこ町探偵団」。子供向けミステリではあるが、謎解きは非常にロジカルで侮れない作品だった。怪盗の正体がバレバレだけど、それは御愛嬌だろう。2025/11/08
カノコ
13
海辺の町で暗躍する伝説の怪盗・うみねこが盗むのは、一見価値のないものばかり。小学生探偵団の面々は怪盗の正体に辿り着けるのか。ひと夏の冒険を描いた著者初のジュブナイルミステリ。処分される予定の本、ボロボロの太鼓のバチ、壊れたヨーヨーなど、依頼主はなぜガラクタを欲しがったのかというホワイダニットが楽しい。ミステリとしての難易度は流石に高くはないが、程よい意外性がありつつフェアネスを貫いており、自分が少女だった頃にこの本に出会えていたらきっとときめいていただろうなと感じる。とても心優しきお手本のような児童小説。2025/12/24




