出版社内容情報
どのような原因で障がいをもつことになり、そのことでなに困り、それをどのように解決していくのかを、実際の住まいの状況やくらしの様子を写真や図面を用いて解説する実例集。障がいをもつご本人やご家族の参考書として、また支援する側の建築関係者、セラピスト、ケアマネジャー、福祉や医療を学ぶ方のバイブルとなる一冊。著者は阪神淡路大震災の仮設住宅で多くの人を支え、その後4000人以上の障がいをもつ方の住まいに携わった福祉住環境の第一人者である朝尾浩康氏。
内容説明
障がいをもつ方の家づくりは、「バリアフリーデザイン」や「ユニバーサルデザイン」から、生きる力を引き出す「パーソンデザイン」の考え方へ。30年4000人以上の障がいをもつ方の住まいづくりに携わった著者が、福祉住環境を新たなステージへ導く待望の一冊。
目次
第1章 障がいをもつ方の住まいとくらし―同じ障がいをもつ方の身体状況の違いと家づくり(脊髄損傷の方のくらしと家づくり―身体状況に合わせた住まいの工夫;事故で腰髄を損傷されたM・Iさん―安心して一人暮らしができる家づくり ほか)
第2章 パーソンデザインから生まれる家づくり―「生きる力を引き出す」住まいを実現するために(パーソンデザインの考え方―パーソンデザインが生まれた背景と思い;パーソンデザインに求められる3要素―人となりを大切にしたデザインでつくる ほか)
第3章 パーソンデザインで考えるトイレとお風呂―毎日のくらしで大切な水回りを安全で快適に(パーソンデザインで作り上げるトイレ―自分で行きたいという強い思いをかなえるために;Aさん(心臓疾患)和式便器にしゃがむのがつらい―狭小トイレに対応したコーナー便器 ほか)
第4章 パーソンデザインで考える機器を使った移動―室内移動の工夫と外出アプローチを考える(パーソンデザインで造作をした移動方法―安心して移動ができ介助者の負担軽減も考えるために;aさん(筋ジストロフィー)2階のLDKと3階の居室を使いたい―3階まで移動可能な階段昇降機を設置 ほか)
第5章 福祉制度を使ってくらしを豊かに―くらしを支える福祉用具の入手法(障害者手帳で利用できる福祉用具―くらしを変える日常生活用具給付の活用;視覚に障がいをもつM・Sさんの活用術―日常生活用具給付で生活の質を上げる ほか)
著者等紹介
朝尾浩康[アサオヒロヤス]
1962年神戸で生まれる。1985年花園大学文学部社会福祉学科卒業。2011年神戸大学大学院人間発達環境学研究科修了。一般社団法人ヒューマンライフデザイン代表理事。株式会社アーサ代表取締役。神戸大学非常勤講師。関西総合リハビリテーション専門学校作業療法学科(17年勤務)。国立明石工業高等専門学校専攻科(7年勤務)。認定NPO法人ぱれっと前理事長。兵庫県ボッチャ協会前副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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