出版社内容情報
日本一マネされる声優・若本規夫76歳初の自伝本。人生論、演技論、出演作秘話。50年の声優人生、すべてを語る!
内容説明
40代後半、新規の仕事が減っていることに気づく。自分を徹底的に見つめ直し、積み上げてきたものを壊すことを決意。すべては声のために―一人の声優による、人生のすべらない話。
目次
序章 すべらない秘話(ナレーションの道を拓いた初めての大仕事;「すべらな~~い、はなしぃ~~」の秘密 ほか)
第1章 若本規夫ができるまで(命が危ういほどの未熟児;生を受けた地、古い記憶 ほか)
第2章 声優との出会い(ある部分では非常に向いていた仕事;正義感で人を助けることは性に合っていた ほか)
第3章 起死回生の鍛錬(呼吸は人間にとっていちばん大事なもの;立ち上がるためには材料が必要 ほか)
第4章 新生・若本規夫(自分と合うキャラクターに救われた40代;好きだったロイエンタールとオオタ・コウイチロウ ほか)
著者等紹介
若本規夫[ワカモトノリオ]
1945年10月18日生まれ。山口県出身。シグマ・セブン所属の声優。警察官、日本消費者連盟創立メンバーなどを経て、26歳で声優の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
51
新刊。かーっこいいー!わたしが子どもの頃から存在感があり、年月を経る毎に輝いている印象のある若本さん。何と御年75歳!夫が特に好きなんですが、プロを超えたプロとしての姿、人柄、呼吸を追究する姿…そんな職人なところに無意識に惹かれるんだろうなと思いました(夫はそばもんとか職人魂に感動する人)。やっぱり70歳になっても80歳になっても活躍する人はどこか違うんだろうな。山寺さんも謙遜してらっしゃったけど客観的に見たら化け物要素がある筈。笑 インタビューの活字化なので、若本さんの声で再生されとても読みやすいです!2022/03/31
nishiyan
14
声優生活50年を超え、今もアニメ、吹替、ナレーションで大活躍する若本規夫氏が語る人生論&声優論。生い立ちから人生を変えるきっかけとなった高校時代の思い出、脚色して語られてきた警察官時代の話は面白かった。声優になってからは良いと思ったものを取り入れて追求する姿は求道者といえる。整った顔立ちの役が多かったことから、穴子役を受けたときは悪戦苦闘したという逸話は笑ってしまった。声優業は瞬発芸と語るのはこれまでのキャリアがなせる業だろう。羽佐間道夫氏との対談、井上喜久子氏、山寺宏一氏のインタビューも興味深かった。2022/04/16
もっちー
5
熟練を究めてもなお鍛錬を続ける若本さん。カッコ良すぎる。プロとして、現役でお仕事される方の共通点でもあるが、ここまで鍛錬し続けている人はいるのだろうか。すべては「声」のための鍛錬。呼吸が大事。失敗だらけで砕け散って残ったものが本物。そうやって個性を身に付ける。そうやってオリジナリティの中心に近づけば近づくほど仕事のオファーが来るらしい。まだその領域に至っていないが、呼吸から研究・鍛えることから始めようと思う。最近、舞台で声枯らしちゃったしね笑2022/11/01
niz001
3
先輩なんよ、で読む。とてもそんなお歳には見えないし、尋常じゃない努力の人だと知って驚く。2022/03/26
雫
2
いくつになっても勉強というけど、それを実行している人って少ないと思う。あつい人で自分に厳しい人。本を読んだあとにすべらない話のナレーションを早く聞きたいな。 2022/11/15