- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ヒーロー文庫
内容説明
戌西州を襲った大蝗害。過去の蝗害を知る者は少なく、人々は混乱する。西都や国境近くでも、食糧の強奪や暴動が頻繁に起きていた。猫猫は、何もできない自分を歯がゆく思いつつも、できる限りのことをやっていた。それは中央からの客人である壬氏も同様で、身の安全のためという名目の軟禁生活を強いられながらも、蝗害を予見していたことで、中央からの支援物資を早く受け取ることができた。だが、その手柄は壬氏ではなく西都の領主代行・玉鴬のものとして扱われてしまう。手柄の横取りに猫猫は腹を立てるが、当の壬氏はどこ吹く風で、皇弟という立場を最大限に利用して戌西州への支援要請を行うのだが―。
著者等紹介
日向夏[ヒュウガナツ]
『薬屋のひとりごと』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
214
壬氏が西都を治める立場になるって後々どんな意味を持つのか。今回は壬氏の補充場面にニヤけてしまいました。それにしても女性陣が濃い。雀さんの怪しさがまた一段と増してきたし、玉葉后も色々動いてるし、更に燕燕とお嬢様も突飛な動きしそうだし。次もまた壬氏と陸孫が気苦労して羅半兄が無自覚に活躍するのかな。2021/05/09
こも 旧柏バカ一代
160
西都編終わり! 最後は怒涛の展開でついて行くのがやっと。 蝗害によって乱れた治安を戻すために他国侵攻を目論む玉鶯。 何故、犬の一族が粛正されたのか? その原因がまさか、、 中央に居る玉袁も罪作りだな、、 最後は後味が悪いが最悪ではない展開。 うん、全く予想していなかった展開だった。 面白い。 2021/04/30
優輝
134
今回は西都周りの関係性?とかがハッキリ分かる回でしたね 陸孫は途中から分かってはいたけど羽三姉妹はまさかそこなのか!?ってなりました あと気になる事は雀さんは誰に戸籍持っていったのかとかかな? あと羅半兄生きてた!ってなりました(笑) 壬氏は結局貧乏くじ引くのかな?ってとこで次巻も気になります2021/05/26
はなりん
125
西都編が一応解決かなぁ。一応だけど笑笑。正に怒涛の展開。陸遜の出自や、族滅した一族の事実、玉葉との関係、玉袁の事…。ほんとに一気に情報が出てきて急展開。羅漢も何気にグッジョブ。雀さんはますます謎ですね。猫猫達は中央に帰れるのかしら?月の君との距離の詰め方など、まだまだ続きが待ち通しい。2021/05/16
かんけー
120
読了♪冒頭、猫猫と李白の会話から雀さん横から大きな箱を抱えて何時もの調子でつぶやく(^_^;)蝗害の惨禍の後、事態の収集と後処理にてんてこ舞いの猫猫達。クスリと食料他物質の在庫状況が危機に瀕し?そんな最中、玉鶯は皇弟たる壬氏を利用し、己の野望を果たさんと画策し裏に表に暗躍。モノクル変人軍師は溺愛する猫猫にラブコールも猫猫一切無視w然し、この御仁人の遡上を見抜くその感覚は抜きん出て。林大人と林少人、今回のキーワード人物(ネタばれ失礼^_^;)w途中壬氏は玉鶯との絡みの一幕で理論展開で壬氏を納得させようと→2021/05/15