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内容説明
精霊王の遺物を奪って逃走した魔人ザルツを追い、オルヴ公国に向かったフェリクスたち。しかし、ザルツを捕まえるために砦に踏み込もうとすると、オルヴ公国のフリーベ騎士団がフェリクスの前に立ちはだかった。砦内部から魔人の気配がするにもかかわらず、フリーベ騎士団は魔人の脅威は既に取り除かれたと主張し、砦への立ち入りを拒んだ。とはいえフェリクスを制止している英傑セレーナも、国のこの指示に納得していない様子。いったん退くことにしたフェリクスたちは、直接捕まえる機会は逃したものの、裏で糸を引く存在も見えてきたと確信する。一行は魔人の動向を探るため、そしてちょっぴり観光を楽しむため、オルヴ公国の町を調査して回るのだが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
11
精霊王の遺物を奪って逃走した魔人ザルツを追い、オルブ公国へと向かったフェリクス一行。公国では魔人と手を組む勢力の妨害から潜入調査となる。フェリクスとシルルカの出会いと過去が明らかになる本巻。公国では思わぬ共闘があってもフェリクスが大立ち回りをするのは痛快。事件の緒を掴むべく一行はシルルカの故郷へと旅立つことになるのだが、なかなかハードな展開。合間にある小エピソードがほっこりするものの、この旅で明らかにされた事実がもたらしたものは重い。この旅で試練を乗り越えたシルルカがどうなるのか、次巻が楽しみです。2020/04/11
真白優樹
9
魔人と手を組んでいると思しき公国の調査に入る中、シルルカの家族の仇と邂逅する今巻。―――奴を越え魔を討て、大切なものを取り戻す為。 ほのぼのとのんびりは小休止、魔人と手を結ぶ公国の闇を晴らすべく全力で介入し現地の騎士と手を組んで大暴れする、一つの節目であり新たな戦いへの序章となる巻である。一つの契機を迎えシルルカが一歩を踏み出す中、只の魔とは違う魔の影が世の裏で蠢く。果たして一度帰宅した後に始まる新たな旅は、世の中を救う事は出来るのか。魔との戦いの行方とは。 次巻はいつになるだろうか。早く読みたいである。2020/04/03