ヒーロー文庫<br> 南条翔は其の狐の如く〈3〉

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ヒーロー文庫
南条翔は其の狐の如く〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784074428670
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

半妖となった高校生の翔は、夏休みの間の働き口を探していた。しかし、小さな田舎町には高校生のアルバイト先などなく、仕事探しは難航する。それを聞きつけた北の神主・比良利は、翔に神社で働かないかと持ち掛けた。あっという間に言いくるめられてしまった翔は、二足立ちの狐の妖たちに混じって、『出仕前』という神職の手伝いをすることになった。人語を理解できる化け狐の茶丸に面倒をみられることになり、自由で気ままな狐たちに翻弄されながら、慌ただしくも楽しい日々を送る。一方、『夏越の大祓』で翔が南の神主候補であることが知られ、妖たちは新たな神主候補を指導する『指南番』になって甘い汁を吸おうと、水面下で動き始める。翔に対抗心を抱いている貂の千早は、『指南番』になるために翔に直接勝負を仕掛けようと画策するのだが―。

著者等紹介

梅野歩[ウメノアユム]
『南条翔は其の狐の如く』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真白優樹

9
夏休みの間のバイト先を探す翔が比良利に神職の手伝いを持ちかける中、妖達が翔に取り入り利用しようと動き出す今巻。―――深まる夏は波乱の香り、深き夜はすぐそこに。神職の手伝いをするという事で更に妖の世界へと入り込み、妖達の謀略の最中へと巻き込まれ。どんどんと翔が戻れぬ深みへと嵌っていく中、妖達に様々な動きが起こり全ての原点となった妖の影も見える巻であり、どこか深く優しく、冷たさの中に温かさのある何処か心温まる巻である。衝撃の事実が告げられる中、翔の今後はどうなってしまうのか。 次巻も須らく期待である。2020/04/07

尚侍

7
素晴らしい。内容の良さもさることながら、やはり世相がなにかと騒がしい今この時期に読めたというのが一番大きいですね。主人公の葛藤が今の状況とシンクロして感じられたことで、これ以上ない読後感を味わえたと共に、作品から力をもらえたような気になりました。そしてなにより素晴らしかったのが、ラストの部分で主人公が感じた「さみしさ」を超える場面。ネタバレになるので内容は書きませんが、このあたりのやりとりは久しぶりにしびれましたね。エピソード的にはまだ前半なので、一日も早く続きが読みたいです。2020/04/07

dorimusi

3
今までで一番面白く次を期待させる終わり方だった。 なのに出てないと。なろうで読もうにもかなり話しが違いそう。。残念。2023/06/23

kukulu

2
前半のほほん。後半ヒヤヒヤからの泣き。 比良利の懐の大きさにキュンとした(笑) 双子と言うより年の離れた兄弟w最後の方に 千早の放った言葉に次巻の核心がある…?2021/02/24

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