出版社内容情報
ベテラン声優50名が語る「選ばれる」仕事術、そして声で生きていく道の厳しさ――。声優ファン&声優志望者必見のバイブル!
声優グランプリ[セイユウグランプリ]
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内容説明
声優戦国時代を生き抜いてきた名優50人が語る「選ばれる」仕事術、そして「声で生きていく」道の厳しさ―。『声優グランプリ』がお届けするすべての声優ファン&声優志望者必読のバイブル!
目次
野沢雅子「スタジオの私は悟空。かめはめ波だって撃てます」
古川登志夫「名優が見せる“プラスアルファの演技”」
堀川りょう「一生迷い続けるということ」
草尾毅「技術だけの声優がぶち当たる壁」
古谷徹「大事なのは感受性を磨くということ」
池田秀一「『シャア』を演じ続ける責任」
戸田恵子「声優になるのに“いい声”は必要ない!」
潘恵子「『声優』にこだわりすぎないことがカギ」
銀河万丈「若人よ、もっとわがままになれ」
堀内賢雄「心の底から役に成りきる」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなた*ぼっこ
16
ベテラン声優勢のインタビュー。声を把握している人だけ(半分くらい)読んだ。この世代の方々はアニメが好きっていうよりお芝居が好きでこの業界に来た人が多いから、きっかけを知るのが楽しい。今の若手はみんなアニメが好きとか誰に憧れて、とかで面白味は欠けると思う。2019/11/17
akihiko810/アカウント移行中
12
声優50人が語る、声優仕事と心構え。印象度B ベテラン声優が多かったので、詳しくない私でも2/3くらいは知ってる人だった。50人も載ってるので、さすがに一人一人のエピソードは短い。声優世界は厳しいそうで、アナゴさんやDBのセル役の若本は、レギュラー以外の仕事がなくなったときに、修行だと呼吸法や祝詞などの勉強もしたそう。ベテランでも一生食べてくのは厳しい世界で、残るのは本当に一握りの世界なんだと思う2021/04/20
柊
10
いわゆるレジェンドと呼ばれる方々には、劇団員から声優になった人が大半。そう考えると、わかりやすく声優への道がある今は楽なのかも。もちろん、その道をたどれば誰も彼もがなれるわけじゃないというのは当然として。仕事は人と人の関わりなので、実力だけじゃままならない。相対するに値する対人能力はとても大切。力じゃなく、徳に人は集まるものだ。2020/04/06
nishiyan
10
大御所から近年活躍する中堅どころの声優が「声優」「俳優」として歩んできた道程を語るインタビュー集。気になったインタビューは何点かあったのだが、まずは若本規夫さん。このインタビューからは若本さんのエキセントリックさとともに芸に向き合う真摯さが伺える。柴田秀勝さんのインタビューでは「日常生活で見る•聞くことがすべて修行」と俳優の「心構え」が語られている。あらゆることが芸に結びつくというのは確かにそうだと思った。これはビジネスにおいても通じるものがある。常に学ぶ、注意深く観察する姿勢は見習いたい。2019/05/01
7a
9
その業界に詳しくない私でも知っている大ベテラン、名前を見てピンと来なくても「ああ、あの声!」とわかる人も。共通することとして声優は俳優としての仕事の一つだということ。だからいい声を出していれば良いのではなく、演じて自分の+αを加えていく。でも元々のキャラクターという制約の中で自分らしさを加味していくことがかなり難しい。だからベテランでもゴールはなく、役を磨くことより自分自身を成長させていく必要があるとのこと。この業界はベテランでもその立場に胡座をかけないほど厳しく、それゆえに可能性が広がる。2020/07/03