出版社内容情報
突然、激しい動悸などの発作と強い不安に襲われるパニック障害と、強いストレスが原因で起きるPTSDの治療法を丁寧に解説。
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
監修
内容説明
激しい動悸、呼吸困難、めまいなどの発作が起き、強い不安におそわれるパニック症。不安や恐怖のため行動範囲がせまくなってしまう広場恐怖症。強いストレス体験から、心身の症状が起きるPTSD。突然の発作と強い不安から、自分の生活を取り戻す。
目次
第1章 パニック症や広場恐怖症の症状とは?どんな経過をたどる病気?
第2章 心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、どんな病気?
第3章 パニック症・広場恐怖症・PTSDの診断と薬による治療
第4章 パニック症・広場恐怖症・PTSDの治療精神療法
第5章 自分でできるメンタルケア
第6章 患者さんの療養生活には、家族の協力と支えが不可欠です
第7章 回復までの体験集―自分の生活をとり戻すまで
著者等紹介
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年名古屋市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。マックス・プランク精神医学研究所(ミュンヘン)留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長をへて、現在、医療法人和楽会なごやメンタルクリニック理事長、心療内科・神経科赤坂クリニック理事長、横浜クリニック理事長。2009年、第1回日本不安障害学会会長。日本におけるパニック症に関する治療・研究のパイオニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
66
最近、依存性や子供の病気に対する周囲の対応などを分かりやすく、まとめた本が図書館に所蔵されてきて有難いです。規則正しい生活(食事、睡眠、運動)と太陽の光が大切。後、ここでも腹式呼吸とマインドフルネスが有効なのですね。一方、パニック症は「治って欲しい」という言葉は禁句だが、広場恐怖症には依存的にならない為に「治ってほしい」という言葉をそれとなく、伝えると記されていますが、相手の様子によっては見極め方が難しい場合があるなと感じました。また、敢えて困難だと思う状態に身を曝す方法も信頼できる人がいないと不安だよね2018/12/01
ほっしー
14
近年、芸能人やスポーツ選手が発症したことで度々話題になっているパニック症について知りたくて手に取った本。PTSDや今回初めて知った広場恐怖症とともにイラストも交えてわかりやすく解説されている。薬や対処法は少しずつ違うけど、周りの人たちの理解や協力が症状の回復に繋がっていくことはわかった。今後、パニック症の人に出会うことがあったらまた再読したい。2019/03/17
めん
3
パニック症も広場恐怖症もDSM-5ではその診断基準が発表されているが、その前はどうだったか?診断名が認知や理解に影響するので、適切な名前は大切だ。周囲に疾患を抱える人がいるなら、誤解せずにいたい。本書はわかりやすく、正しい理解が促される。パニック症などへの認知行動療法や曝露療法、PTSDへのエクスポージャーやEMDRも平易な解説で、理解できた。また、メンタルケアも、規則正しい生活リズムや運動などが大切であることが示される。掃除のメリットの明文化は初めてみたかも。/このシリーズへの信頼感を持った。図書館2019/06/01
とろる
2
パニック症とPTSDの概要がとっても分かりやすく理解できる一冊。いわゆるPTSDの定義は死に値するようなトラウマによるものらしい。てど、それ未満のものでもそれなりに苦しみがある。それをなんと呼べばいいんだろうか?2018/12/01
月と星
1
★★★★イラストがかわいいのでホッとする。規則正しい生活・腹式呼吸・運動・掃除・吐く・マインドフルネス瞑想。2022/03/04