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内容説明
魔王ダストの最後の魔術が発動した。光と共に最後の攻撃を敢行するコフィン軍、セパルカ軍、あまたの亡者達生者達に、魔王ラヤケルスの遺物。世界を燃やした暴虐の神が、勇者ヒルノアが遺した最悪の巨竜が、やがてその姿を崩され、地に倒れかけた時―。マリエラの体内から、一抹の災いの種、呪いが、音もなく芽吹いた。魔の力の反動、魔術に手を染めた者に必ず訪れる『報い』が、終局に近づいた戦場に新たな禍々しい色を添える。一変する戦況、敵と味方が入れ替わり、世界により絶対的な脅威が君臨する。持てる戦力を限界まで振りしぼってきた人類の前に立ちはだかる、最後の敵とは一体…。
著者等紹介
真島文吉[マジマブンキチ]
『棺の魔王(コフィン・ディファイラー)』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
近藤
28
読み終わった後軽く背筋が震えた。もう今日は何も視界に入れたくないくらい知的欲求が満たされてる。すごい本だ。すごい作家が世に出てきた。文章の美しさよりも、世界観やキャラクターの魅力よりも、何よりも物語の構成がすごすぎる。ダークファンタジーでありながら王道の良さをけっして踏み外さず、熱く重厚に、しかも伏線を見事に配置回収しながらシナリオを書き切っている。今回で完結はしたが、続編が出るとのこと。心して待つ。2017/12/05
じお
7
★★★★★ ついに雌雄を決する魔王と神、コフィンに生きる全ての人々の想いは奇跡を生むのか完結の第4巻。ここまで完成度の高い作品はそうないんじゃないだろうか、と思わせてくれる傑作、“魔王が主役”というダークファンタジーの体裁を取りながら王道のヒロイックをいくシナリオ展開と、ほぼ登場人物全てに見せ場があるのではないかという演出、文章や世界観構築のレベルが単純に卓越しており、起承転結4巻でまとめきる構成力。鮮烈にして重厚、そして最後に残る感動のハッピーエンド。非の打ちどころがない2018/06/28
ささやか@ケチャップマン
6
最終巻。正直3巻を読んでから時間があいてしまったので、話のつながりを殆ど覚えていなかったのだが、それでもひきこまれる物語であった。熱量があるというか、か細い力を束ねて強大な敵を貫くような展開が素晴らしい。王道というか、人間的なファンタジーであり評価したい。2020/01/11
藻屑
3
できのいいアニメ映画を見終わったような読後感。「うしおととら」とか、「ダイの大冒険」とかが好きな人にとってはたまらない作品だと思う。2017/12/10
ちゃらんぽらん
3
なんだろこれ。最高かこれ。2017/12/01