- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ヒーロー文庫
内容説明
バロウの手がかりを求め、ロレンツィを訪ねてシッカへ向かったカエデとカルデノ。だが、ロレンツィにバロウの心当たりはなかった。気落ちするカエデだったが、偶然訪ねてきた兄弟弟子リタチスタにより、バロウの情報を得る。リタチスタに協力してもらいながら手がかりを調べたが、バロウの姿はなかった。バロウが残した覚え書きにリタチスタは疑問を持った。リタチスタが知るバロウの研究と覚え書きの内容に差異があったのだ。一方でカエデ達はカフカへ。だが、国を渡るためには自分の魔力を使った旅券が必要だった。カエデに魔力は存在しない。旅券を手に入れるための条件とは…!?
著者等紹介
岩船晶[イワフネアキラ]
『ポーション、わが身を助ける』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
41
元の世界へ戻るため、レシピ本を作ったバロウの行方を捜すカエデ。バロウと同門のリタチスタの協力でバロウの転移魔法研究の一端を掴んだカエデは、残りの手がかりを求め隣国カフカへの通行券の発行をアイスに頼むが、条件としてポーション4千個を作るよう言われてしまい…。信頼していた人物から「ポーションを作るしか価値がない」と言われ落ち込むカエデですが、異世界にたった一人放り出された彼女に寄り添うカルデノとカスミの温かさが良いですね。奴隷から解放されたカルデノのお祝い会を開くカエデの優しさもグッド。カフカでの冒険も楽しみ2018/08/21
ダージリン
24
バロウの手がかりを求めて奔走するカエデに新たな協力者が現れたり、アイスさんとの関係に変化が。そんな中でも、カルデノやカスミは味方です(笑)。あとアスルの出番がもっとあったらいいのにな~。2017/09/14
中性色
10
なぜか魔法使いよりインド人に見えた。今回はまるまる1巻バロウの痕跡をめぐる話になっている。ただ、それを今後クローズアップするためのような展開や切り捨てに見えるところがあるのがな。いろんな意味でカエデとカルデノにフォーカスあてる感じがな。あと毎回だけど、巻ごとの切り取り方が続けている感じなので尻切れ感も強いかな。単純にポーション作ってる話ではなくなってるかな。付録の話はよかった2018/03/27
尚侍
8
とっても面白かった。異世界召喚物は数あれど、そこから本気で元の世界に戻ることを目的にしている作品は意外と少ないように感じられるので、新鮮な気分で読み進めることができました。戦闘シーンもない上にあちこち歩き回っているだけで物語としては地味なのですが、そんな中で元の世界に戻ることを本気で考えている主人公の心理描写はなかなか読ませる内容なので、派手さはありませんが堅実で地に足の着いた良作と思います。最終的に主人公がどういう選択をするのかが今の段階では読めないので、そのあたりも楽しみにしながら続刊を待ちたいです。2017/09/04
とめこ
5
面白かった。今回はバロウの手がかりを求め、ひたすらあちこちの町へ移動しっぱなしのカエデ達。バロウの不可解な行動や、アイスさんの豹変など本格的に殺伐とした雰囲気になってきてしまった。先が読めなくてこれはこれで凄く面白いけど、やっぱり初期のほんわかした雰囲気が好きなのでちょっと残念。カスミ目線の短編や、カルデノを奴隷から解放した時のやり取りはほっこり出来て良かったです。あとアスル。今回出番少しだけだったけど本当に良い奴だなぁ。アスルは癒し。なんだかんだ大好きなシリーズなので続きが楽しみです。2017/09/05