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内容説明
手違いで異世界に召喚された現代の噺家、楽々亭一福。場所が変わり、世界が変わっても彼のやる事は変わらない。高座に上がり、異世界落語を披露する日々。そんな中、世界に様々な変化が起こり始める。その状況を察知して、いよいよ落語の調査に乗り出したサイトピア宮廷、大臣秘書官のミヤビ。城下町に潜伏し、陰で暗躍する魔族の間者、マドカイヤ。更に、政略結婚から逃れてきたエルフの姫君、アナスタシア。人種や立場の違う様々な者達の思惑が交錯し―物語は動き始める。
著者等紹介
朱雀新吾[スジャクシンゴ]
関西大学卒業。大学時代は落語研究会に在籍。卒業後は伝統芸能に関わりたいとの思いから劇場などで大道具として働くかたわら、小説の執筆に勤しむ
柳家喬太郎[ヤナギヤキョウタロウ]
1963年東京都生まれ。書店勤務を経て、柳家さん喬師匠のもとに弟子入り、落語家の道に進む。“今もっともチケットの取れない落語家”と言われるなど、現在の落語界を牽引する一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TANGO
29
シリーズ3巻め。イップクの周りがキナ臭くなってきたけれど、本人はいたって平常心で落語。うっすら知っている程度のこちらの落語も、異世界アレンジでさらに楽しめる。今回はエルフの姫君はじめ、女性陣が大活躍。次巻につながる新キャラも出て来て、まだまだ楽しませてくれそう。2017/08/26
瀧ながれ
26
落語は変わらず軽妙で楽しいけど、世界の様子がなんだかとても不穏であるよ。一福さんの存在が重要視されるのはいいんだけど、魔族までが彼を狙い始めたとは。いよいよ一福さんが召喚されたことは間違いではなかったて展開になるのでしょうか。一福さん本人はまったく戦闘能力はないので、まわりの人がどうにか守ってくださるか、それとも落語でうまくまとめるのか、だとしたらなんの噺が使われるのか…。今回新しく姿を見せた魔族が、なにを考えてるのかわからなくて不気味です。エルフの姫様のあれこれはうまくいってよかった。2017/11/09
すがやん
22
少し血生臭くなってきたかな。まあ、魔族との戦いが出てくると不穏になるのはしょうがないか。長編として書いてるので、落語のインパクトが薄くなった気がする。2019/06/05
Yuuki.
21
今回は落語よりもストーリーに力が入っていた印象。落語部分の読み応えは過去2冊の方があった気がする。でも、大好きな『そば清』の異世界落語が読めたのは嬉しい。それと、『禁ハイテンションポーション番屋』、喬太郎さん感が出過ぎで笑ってしまった。そして、つい落語重視で読んでしまったからこんな感想になってしまったけれど、純粋にファンタジー小説を読んでいると思えば、エルフの姫君アナスタシアを中心とした今回のストーリーはなかなか面白かった。2018/05/13
緋莢
19
サイトピアに救世主として召喚されてしまった落語家の楽々亭一福。ターミナルでも通じるように改変された落語を演じる事で、サイトピアを中心に良い方向へと変化していった。そんな中、エルフの姫君・アナスタシアが現れる。政略結婚から逃れるため、と言う彼女は落語に興味を持って・・・2017/10/08
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