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出版社内容情報
グランドジャンプでコミック化! 今度の異世界落語は涙腺崩壊!? 林家たい平師匠も嫉妬する一福の名人芸に笑って、泣け!
朱雀新吾[スジャクシンゴ]
内容説明
手違いで異世界に召喚された現代の噺家、楽々亭一福。彼の『異世界落語』はサイトピア城下で人気を誇っていた。魔法使いが辻斬りの戦士に胴を斬られて真っ二つになる『胴斬り“胴斬り”』。剣士が必殺技の名前を師匠に付けてもらう『エターナル“寿限無”』。謝霊祭の出店を巡って孫に翻弄される祖父を描いた『謝霊祭“初天神”』など、多くの落語を異世界落語にしてターミナルに浸透させていく一福。そんな中、十数年ぶりにサイトピアに帰ってきた一人の老騎士がいた。彼の名はアルステッド。以前は勇敢な剣士としてターミナルにその名を轟かせた男だが、今や酒浸りの日々で、かつての姿は見る影もなくなってしまった。一体、老騎士に何が起きたのか―。
著者等紹介
朱雀新吾[スジャクシンゴ]
関西大学卒業。大学時代は落語研究会に在籍。卒業後は伝統芸能に関わりたいとの思いから劇場などで大道具として働くかたわら、小説の執筆に勤しむ
柳家喬太郎[ヤナギヤキョウタロウ]
1963年東京都生まれ。書店勤務を経て、柳家さん喬師匠のもとに弟子入り、落語家の道に進む。“今もっともチケットの取れない落語家”と言われるなど、現在の落語界を牽引する一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
33
寿限無、饅頭こわい、芝浜。この辺は馴染みがあるネタだったけど、あとはあまり詳しくなく。でも安定の面白さ。宮戸川、しんみりしたけどよかったなぁ!アルステッドさんには残りの人生前向きにいってほしい。しかし一福さんの状況判断能力の高さはすごい。2017/03/19
瀧ながれ
33
こうなってみると、世界を救うために召喚されたのが「落語家」だったのは、やはり間違いではなかったのだな。武力で先頭で戦うだけが力ではなく、縁の下でどっしり支える力持ちが、この国には必要だったのでしょう。みんなの気持ちを明るくしたり、鼓舞したり、ときには命懸けで叱咤できる存在。読んでると、「落語ってすごいなあ」と、本物を見たくなりますね。祭りでのあれこれでも、一福さんの覚悟の強さに胸が熱くなりました。ずっとこの世界で活躍できそうだけど、ここで鍛えた経験値を持って、もとの世界に戻ってほしい気もします。2016/12/31
すがやん
21
異世界に召還された咄家が落語で世界を救う奇抜なシリーズ。1巻のほのぼのした感じから、2巻はまた違う世界観をみせ、一人の老騎士を通して、落語の奥深さを味わわせてくれた。前回より構成も読み応えあって面白かった。落語って色々あって興味出てきたなあ。2019/05/23
ホシナーたかはし
20
待ってました!前巻は異世界の住人に認めさせ笑わせる、今回は落語によって「人の気持ち」がどう動いていくかがメインになっているようです。ナイフ投げの際一福とラッカが、ギラギラしてて意外な一面を見れたのも面白かったです。イリス嬢とクランエの解説・落語の見方が面白い!ダマヤの妙な気持ち悪さも磨きがかかって?いるようです。アルステッドは誰のアナグラムだ?2016/12/31
緋莢
19
魔族の侵攻に脅かされる剣と魔法の世界「ターミナル」。その中の国「サイトピア」で、救世主として召喚されたのは噺家の楽々亭一福。一福がターミナルでも通じるよう改変した「落語」は人々の人気を得ていく。そんな中、サイトピアに現れた一人の老騎士。アルステッドと呼ばれるその男は、以前は勇敢な剣士として有名だったが、今は全く覇気が感じられなかった。そんなアルステッドが、一福の落語を聞いて・・・2017/04/05