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出版社内容情報
カツサンド、ポトフ、麻婆豆腐、玉子酒……傭兵団や兵士たちにふるまわれる料理に飯テロが止まらない!
川井昂[カワイコウ]
内容説明
現代地球の日本から戦国時代の異世界、サブラユ大陸に転移してしまった、料理人志望の青年・東朱里。ガングレイブ傭兵団に拾われてから、料理番という自分の役割と居場所を見出していく。しかし、その道中で朱里は、突然の体調不良で倒れてしまう。献身的な仲間の介護によって回復するが、そこで彼は仲間たちから認められていたことを知る。日本で待つ家族を思い涙し、自分を思う仲間に感謝し、彼はこの世界で生きていく覚悟を決めていく。自分にできる最高の料理で、彼らを支えていくことを誓うのだった。
著者等紹介
川井昂[カワイコウ]
『傭兵団の料理番』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
51
戦争で敵国の砦を陥落させる事になるが、堅牢な守りを誇る砦を前に、攻める隙を見つける事が出来ない傭兵団。そんな中、シュリは戦で疲弊する団員達に美味しい料理を振る舞い、皆に元気になって貰おうとするが…。たっぷりと甘辛いソースが染み込んだカツサンドを頬張る団員達や、シュリの麻婆豆腐の辛さに最初はビックリするものの、食べれば食べる程口の中に広がる見事な味わいに魅せられた姫の姿が印象的。賭場でイカサマを悉く見破るシュリの観察眼が凄かった。シュリの事を心配するテグが食べたポトフがとても美味しそうで、私も食べてみたい。2017/02/09
こも 零細企業営業
31
傭兵団が大きくなってるから作る量も増えてるはずなのに、、、料理人の部下のような奴が見当たらない。カツサンドを喜んで食べるギャンブラーと麻婆豆腐を美味そうに食べるお子ちゃま。共にギャップ萌えか?2020/01/13
瀧ながれ
30
その仕事場になくてはならない人、になるのは理想だけど、その人がいないと仕事場が回らないんじゃダメなわけです。今回、料理人のシュリが風邪でダウンして、傭兵団のみんながシュリの存在の重要さに気づくと同時に、シュリひとりに料理を任せていてはいけないと思う展開がよかったです。すぐにシュリのレベルにはなれなくても、彼を休ませられる程度の料理が、できるようになるといいですね。そんでシュリの弟子たちが、いずれ各地にちらばってあたらしい料理を広めたり開発したりする未来がきたらいいなあ。次巻は新展開なるようで、楽しみです。2017/01/01
瀧ながれ
18
再読。発掘したのでなんとなく読み返したのだけど、キャラクターがイキイキとよみがえってきて、やっぱりおもしろい作品だなあと思った次第。前回の感想ではシュリが倒れたことが強く印象に残っていたようだけど、いま読んでみると、テビス姫初登場の巻なのだな。初対面の王族に未知なる麻婆豆腐を振る舞うとは、シュリ、恐ろしい子…。2020/12/16
サケ太
17
自分の居場所、役割の確認。周囲からの認識。そして、運命を変える出会い。ポトフ、 カツサンド、麻婆豆腐。相手の人生を変えてしまうような料理。人物たちの、その後が面白いのだけど、姫とのその後はどうなるのか。楽しみ。2017/01/05