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出版社内容情報
ヤバさ100倍! 読めばヤミツキの大人気ダークファンタジー。狂気の天才が示す残酷すぎる解決法とは…!?
山下湊[ヤマシタミナト]
内容説明
「残念だけど、僕にも出来ることと出来ないことがあるんだよね」。絶望の中で救いを求める少年に対し、錬金術師トゥリウスは宣告する。大陸東方の樹海の奥。そこにはエルフたちの小さな隠れ里が、凶悪な魔物や欲深い冒険者から逃れるようにして、ひっそりと存在していた。ある日、男勝りなエルフの少女バーチェは、里の掟を破り単身で狩りに赴く。しかし彼女は、迂闊に獲物を深追いしたことで、強力な魔物サイクロプスに遭遇してしまった。絶体絶命の窮地に陥るバーチェ。あわやというところで彼女を救ったのは、ドライと名乗る謎の女ダークエルフだった。その日を境に、彼女を取り巻く環境は一変するのだが―。
著者等紹介
山下湊[ヤマシタミナト]
『ウロボロス・レコード』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
38
web版既読。永遠の命を求める錬金術師の姿を描いたダークファンタジーの3冊目。ドライが見つけたエルフの里を襲撃し、エルフを使った人体実験を始める話。相変わらずエゲツない。バーチェの変わり果てた姿、そして騒動の顛末は余りにも情け容赦無さすぎる外道展開なのに、何故か引き込まれてしまうからこの作品はタチが悪いんだよなぁ。純粋なまでに悪を貫き通してるからこそ出せる魅力なんだろうか。ドゥーエがいる事でより遣る瀬無い感じが出てて、そこがまたたまらんのです。次巻は政争編になるし、楽しみに待ってます。2016/06/30
よっち
31
エルフの隠れ里の掟を破り単身で狩りで深追いして陥った危機を謎のダークエルフのドライに救われた少女バーチェ。それをきっかけに彼女を取り巻く環境が一変してゆく第三弾。エルフの隠れ里を突如襲う凶悪な魔物や謎の襲撃者たちとその真意。偶然の出会いが自らや仲間たちの運命まで変えてしまう情け容赦のない展開でしたが、トゥリウスが与えた一見平穏に見える日常の中で、以前反発していたはずの言葉が強烈な皮肉として跳ね返ってくる結末はあまりにもほろ苦かったです。とてもダークなのに今回もぐいぐい読ませる謎の面白さで次巻も楽しみです。2016/06/28
ナカショー
20
やってる行為は普段と変わらないけどトゥリウス視点が少ないためどうにも、薄い印象を受けました。それにしても今回は特にえげつない展開だったなぁ。夢も希望もあったもんじゃない(最初からなかったけど)。新しいオーパスシリーズのフェムのキャラクターが個人的に好み。ゴーレムいいよねゴーレム(見た目完全にF型アンドロイド)。2016/08/14
わたー
19
★★★★★最高にえげつないが、それでもページを捲る手が止まらない魔性をもった作品。前半はトゥリウスが出てこないにも関わらず容赦のない展開でゾクゾクした。男勝りな白エルフの少女が犯した、たったひとつのミスから連鎖的に里が破滅する。その過程を丁寧に描いているからこそ、ここまで面白かったのだと思う。たった独り、好きだった少女を想いながら長い生を全うせざるを得ないチャーガとか、後味が悪すぎて凄くいい。後半は、いよいよ政争にのりだしたトゥリウスが描かれており、この溜めが次巻でどう炸裂するかが楽しみだ。2016/07/02
ささやか@ケチャップマン
12
一人のエルフの娘の軽はずみな、けれど些細であったはずの掟破りから、彼女の集落が滅亡し、自身の誇りはおろかその純潔、精神まで穢され壊されるという展開の落とし方は見事に悪辣で、ぐいぐいと読んでしまった。4巻ではとうとう主人公が政争の舞台に立つらしく、物語が動くことに期待しつつも、変に風呂敷を広げすぎないかとハラハラもしている。2016/07/24
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