ヒーロー文庫 竜峰の麓に僕らは住んでいます〈１〉

寺原 るるる【著】

主婦の友社（2016/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 360p／高さ 16cm
• 商品コード 9784074151325
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

勇者に憧れる少年が竜の森の秘密を知って運命が動き出す。努力、友情、成長、そして……少年は勝利を手にできるのか！？

内容説明

西には竜族と竜人族が住まう竜峰。北は飛竜の狩り場。南に広がる竜の森と、三方に竜に縁があるアームアード王国。十五歳になった年の立春になると、少年少女は親元を離れ、よその土地で生活をしなければならない。少年エルネアも、翌年に控えた旅立ちの一年間に向けて、日々学校に通いながら準備を進めていた。エルネアの同級生に、勇者のリステアがいた。彼に触発され、自分も名をはせる存在になると意気込む同級生たち。だが、体格に恵まれないエルネアは、彼らの活躍する世界は別世界だと感じていた。しかし、エルネアはある日、竜の森の秘密を知ってしまう。そこから少年の運命が大きく動き出す―。

著者等紹介

寺原るるる［テラバルルルル］
『竜峰の麓に僕らは住んでいます１』（ヒーロー文庫）にてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[T.Y.]

14歳のエルネアは、同級生の「勇者」リステア（既に嫁が3人!）に憧れる平凡な少年。だが彼は森を守る巨竜スレイグスタに出会ったのをきっかけに、竜脈の力を操る術と剣舞を伝授される。しかも竜人族の少女ミストラルを「嫁」として紹介され…。頼りない少年の成長と、やがては世界の真相と命運にも関わりそうな冒険の予感。割といい感じ。主人公の嫁候補も複数いてそのまだ控え目な関係も悪くない。ただサブキャラの印象はまだ薄い。後は人外が人間臭すぎるのが良し悪しか。付録パートのアンタールとか、喋りすぎが迫力を削ぐ。

2016/02/06

[ホシナーたかはし]

ファンタジーでも、京劇と剣舞に重きを置いた作品。人？に美人な嫁さんを薦められるとか、うらやましすぎるっ。竜剣舞のシーンは事細かく書いてあって面白いけど、会話が少なく、モノローグの一人称でほとんど話が進んでいるのがイマイチ。ただでさえミストラルとの距離を縮めるのに時間がかかるのに、ルイセイネも嫁候補で上がってくるハーレム系になるなら、考え物です。

2016/02/06

[真白優樹]

王国の王都で暮らす少年が竜の森で古竜に出会い始まる物語。―――少年よ、殻を破って羽ばたきなさい、どこまでも。勇者に憧れる少年は古竜に出会い修行をつけてもらう事で成長を始め、運命の道を歩き出す。今時珍しい古き良き冒険譚的物語であり、少年が竜と少女と出会い成長の道、最強への道を歩き出す古き良き成長譚ともなっている。・・・いつか少年は憧れた勇者に追いつき追い越していくのだろうか。隣には背を叩いて押してくれる少女が寄り添い、少年はどこへ進んでいくのか。彼の道の先に待っているものは何だろう。 次巻も楽しみである。

2016/02/01

[nawade]

★★★☆☆　Web版未読。友人の勇者に憧れる少年が古竜と出会い少しずつ前向きに生き始める物語。体格に恵まれないことから自身を持てない少年が古竜に諭され諦めるだけの人生から徐々に将来の展望を見出していく展開を丁寧に描いている点は好感触。勇者も主人公の友人だけあって、勇者（笑）設定ではなく、勇者として相応しい力量と人格を持ちながらも人間味あるキャラとして描けていました。二人の人生が将来どう交差するか楽しみです。ただ、冗長なところもあり、もどかしさを感じる面もあるところが課題。

2016/02/03

[とめこ]

面白かった！同級生の勇者に憧れる少年・エルネアが、森の中で出会った古竜に導かれて成長していくお話。基本的にはほのぼのとした雰囲気だけど、バトルもしっかり書かれていて良かった。竜剣舞格好良いなぁー。ちょっと説明書きが多いけど個人的にはこのゆったり感は好きです。強くて優しくて美人な嫁・ミストラルが凄くかわいかった。こんなお嫁さん欲しい。うらやましい…。主人公のエルネアはヘタレだし弱いし煩悩も結構あるけど、そこが年相応の男の子って感じで良かった。最後の２人のやり取りの微笑ましさにニヤニヤする。続きが楽しみです。

2016/02/14