内容説明
「人のために」「頑張る」「はたらく」「真面目」「人情」…人間本来が持っている心の大切さを一人の女性の生き様が教えてくれます。―関東大震災、第2次世界大戦を生き抜き、はたらき続けた新橋ガード下の女性理容師・魂の言葉。
目次
第1章 「はたらき」続けて(なぜ、人は「はたらく」のか。それは、「端を楽させる」ためなのです。;仕事は選ぶもんじゃない。与えられた仕事こそ天職。 ほか)
第2章 「戦争」に生きて(今の世の中が悪いっていっても、戦争に比べたら小さいこと。だって、弾は飛んできませんから。;大切な人と暮らす。そんな日常の幸せを戦争は奪う。 ほか)
第3章 日本人が忘れた心(戦中・戦後は貧しかったが心は豊か。現代は豊かになったが、心は貧しい。;若い女性には慎みと身だしなみを。 ほか)
第4章 生きる喜び(生かされていてありがたい。五体が動くことはありがたい。お水がいただけてありがたい。;「このくらいですんで、おかげさま」。そういう気持ちでいると、自然と道が開けます。 ほか)
第5章 九十四歳、最後のお説教(親元を離れている人は、親に電話をし、顔を見せてあげなさい。;ご先祖様を供養しなさい。 ほか)
著者等紹介
加藤寿賀[カトウスガ]
1915(大正4)年、東京・京橋生まれ。関東大震災、東京大空襲を経験。十五歳で女学校を自主退学して理髪店で修業。35年に理容師試験に合格。39年結婚、日本橋馬喰町に「バーバー加藤」開店。45年の終戦直後にご主人を亡くして以来、女手ひとつで二人の娘をハサミ一本で育てる。48年に日本橋小伝馬町で共同経営の理容店を開き、53年に新橋駅のガード下で理容店「バーバーホマレ」を開店。多くの常連さんに支えられ、2009年末までハサミを持ち続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
masa
むつこ
miu
のほほん@灯れ松明の火