内容説明
木工作の楽しさは、誰でもが気軽に楽しめる点にあります。寸法に合わせて材を用意し、接着し、あるいは釘やビスで固定すれば一つの形になります。これだけなら、特に難しい技術や専門的な知識を必要としません。しかし木工の本来の魅力とは、実は、そのずっと奥にあるのです。その魅力を知るためには、やはり「木工の基本」を知らなければなりません。何を作るかが決まったら、それに適した材を選び、道具を用意し、技法を検討し、さらには完成形をイメージすることも不可欠になります。これこそが、木工の醍醐味と呼べるものではないでしょうか。本誌では、そんな木工の楽しさを身につけるための「基本」をご紹介しています。
目次
1 木工製作の基本的な流れ(イメージを形にする;材料選び ほか)
2 詳細なプロセス写真でたどる 木工の基礎を学ぶ(道具の仕込み;平ガンナの仕込みと下端修正 ほか)
3 作業を始める前に知っておきたいこと 木工の基本の「キ」(家具の構造;手工具と加工の道具 ほか)
4 カンナとノミの「研ぎ」の技術を会得する 刃物の研ぎを身につける(カンナ身を研ぐ;裏金を研ぐ ほか)
基本木工用語辞典
著者等紹介
庄司修[ショウジオサム]
1951年、宮城県生まれ。’74年、稲本正氏のオーク・ヴィレッジ創設に参加。’88年、飛騨国際工芸学園開校にあたり、木工科教授として招かれ、翌年には木工科主任として指導にあたる。’91年3月、木の文化の再構築のために「実践教育」「少数精鋭」を主体にし、「現代的徒弟制度」の確立を目指す『森林たくみ塾』の創設に参加、塾生への技術指導を担当し、現在に至る。また海外で、日本の伝統を教えるためのワークショップも行っている。木工技術だけでなく、道具に対する造詣も深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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