内容説明
特別支援教育―ＡＤＨＤの子どもに学校はどう対応すればいい？ますます明らかになってきたＡＤＨＤの実情。薬剤リタリンが使えなくなって薬は？この１０年あまりのＡＤＨＤをめぐる変化や新しい知見を盛り込んだ決定版。
目次
のび太・ジャイアン症候群とＡＤＨＤ
ＡＤＨＤ（のび太・ジャイアン症候群）って何？
ＡＤＨＤの子が自己コントロールをするのがむずかしい理由―止まって待って考えるのが苦手
私のダメママ子育てダイアリー―ＡＤＨＤの子どもを育てた体験から
ＡＤＨＤが原因で起こるいじめ、不登校とはどんなもの？―いじめっ子のジャイアン型といじめられやすいのび太型
ＡＤＨＤかどうかを知るには―診断の基準を見てみよう
こうすればＡＤＨＤをコントロールできる―わが子を伸ばすＡＤＨＤとのつきあい方
学校の先生がたへ―生徒がいじめ、不登校に陥る前に、ぜひしていただきたいこと
薬を用いた治療法―どんな効果があるの？
全国ののび太くん、ジャイアンくんへ
ＡＤＨＤから起こる問題―二次障害を防ごう
今いちばん大切なのは家族のきずな
著者等紹介
司馬理英子［シバリエコ］
岡山大学医学部、同大学院卒業。１９８３年渡米。アメリカで４人の子どもを育てる中、ＡＤＨＤについて研鑽を深める。１９９７年、『のび太・ジャイアン症候群』（主婦の友社）を執筆、出版。同年帰国し、東京都武蔵野市に軽度発達障害専門のクリニックである「司馬クリニック」を開院。子どもと大人の女性の治療を行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅ちゃん
12
2017.01.02読了こういう本を若い時に読んでおけばよかったと、今になって感じます。ADHDはセルフコントロール力、意志力、行動を未来に向けて組織化する能力の障がい。「やる気を出せ」というだけではADHDの子どもの力を引き出せない。薬を用いた治療法があることも知らなかった。2017/01/02
shinobu
5
『のび太・ジャイアン症候群』シリーズ１〜４のまとめ本。医学書、育児書、教育書、体験談のいずれとしても、とてもわかりやすくて暖かな視点に満ちた良書。症例や対処方法だけでなく、薬物療法についてもかなり詳しく書かれていて、立場を問わず本当に困っている人は是非とも読んでみた方がいい。自分自身は違うと思っていたけれど、当てはまることも多々あり、自分の見直しと共に、息子への対応を見直していこうかな、と思う。９章とエピローグが泣きそうになるくらい優しい言葉で溢れている。2010/07/07
コウママ
3
分かりやすい言葉で、対処法も事例を踏まえて書いてある。すごく良いと思う。2012/05/22
みーあ
2
★5 発達障害関係の本の中では佐々木氏に継ぐ分かりやすさ。「家庭環境のリフォーム」は①体罰をしない、②暴言、どなる、言葉で傷つけるをやめる、③注意をする回数を減らす、④わざとなの?という誤解から解放される。「より効果的な子育ての戦術」は①毎日のスケジュールを決める（予定を書く、ホワイトボードや紙に書きだし、優先順位をつける。ゲームとの付き合い方は、一日一回一時間でゲームを終える約束の場合、100ポイントたまったら新しいゲームを買っても良い等。②重要度のグループ分け。③気になる行動を書き出し対策を考える。2019/04/23
アンズ書店
1
小学生の娘が非常にネガティブで、少しでも難しい局面にあたると癇癪を起こしてしまう。 何度復習しても九九を使う場面になるとパニックを起こす。気分にムラがあり指示をしても反応はマチマチ。 習い事に行かせれば決まって上記のような事を指摘されるが、学校では騒ぎを起こす訳では無いから普通の子どもだと言われる。 明らかに周りの子とは何かが違うと感じていた中で、ADHDにはのび太くんタイプがあると知りこの本を手に取る。 問題が解決した訳ではないが、人それぞれ脳に得手不得手があると分かっただけでも少し救われた気持ちだ。2021/09/06
